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VOL54「災害時免責特約ローン」災害で自宅が被害を受けたときにローンの一部が免除される 執筆:住宅ライター/大森広司

2020年2月12日

このところ台風や豪雨、地震などの自然災害で住宅が被害に遭うケースが目立っている。自宅が被災したときに、その住宅にローンが残っていても通常は返済を続けなければならないため、生活の再建に支障が出てしまう場合が少なくない。そんなときのために、返済負担が軽減される特約を付けたローンが増えてきた。

災害時免責特約ローンの概要

災害時免責特約ローンの概要(筆者作成)


被害の程度に応じて一定回数の返済を免除するタイプが多い

住宅ローンを借りるときには、火災保険に加入するケースが一般的だ。火災保険で火災や風災、水災などがカバーできれば、保険金で住宅を建て直すことができる。だが地震や噴火、津波が原因の火災や損壊などは地震保険でなければ補償されず、地震保険に加入していたとしても受け取れる保険金は最大で火災保険の50%までだ。


そうしたなか、このところ銀行による取り扱いが増えているのが「災害時免責特約ローン」だ。これは地震や台風などの自然災害で自宅が被災した場合に、住宅ローンの一部が免除されるというもの。被災後のローン返済負担が軽減されるので、生活を再建しやすくなることが期待できる。


災害時免責特約ローンの内容は銀行により異なる。代表的なのが返済の一部が免除される「返済免除型」と呼ばれるタイプで、例えば一部の大手銀行で扱うタイプは、罹災の程度に応じて免除される返済の回数が異なるというもの。具体的には、「全壊の場合は24回分」「大規模半壊の場合は12回分」「半壊の場合は6回分」がそれぞれ免除される。


この災害時免責特約を付ける場合は、年0.1%の上乗せ金利が適用されることが多い。地震や台風(風災)、豪雨のほか、津波や噴火、洪水など幅広い災害が対象となる点も特徴だ。



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