トップ>話題の不動産キーワード>VOL.15 リフォーム一体型住宅ローン:リフォーム費用を住宅価格の一部として融資を受けられる
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2013年8月21日
中古住宅を買うときにリフォームを同時に行うケースは多いが、リフォーム分のローンを組むときに住宅ローンより金利が高くなるなど、返済負担が重くなる場合が少なくない。そこで注目したいのが、住宅ローンと同じ金利でリフォーム費用もまとめて借りられる「リフォーム一体型住宅ローン」だ。
みずほ銀行のリフォーム一体型住宅ローンの流れ(国土交通省資料より)
中古住宅の購入と同時にリフォームをする場合、リフォーム費用は住宅ローンとは別にリフォームローンで借りるケースが一般的だ。だが、リフォームローンは住宅ローンよりも金利が高めで、返済期間も10~15年などと住宅ローンより短くしか借りられない場合が多い。例えば、自己資金が300万円の人が、3000万円の中古住宅を買って500万円のリフォームをするケースで考えよう。最近は住宅価格の全額を住宅ローンで借りられることが多くなっているが、3000万円全額を住宅ローンで組めたとしても、リフォーム費用の不足分の200万円はリフォームローンを借りなければならなくなる。それだけローンの返済負担が重くなるので、中古住宅が買いづらい要因の一つとされていた。 そこで登場したのが、中古住宅の購入費用にリフォーム費用を上乗せして借りられる「リフォーム一体型住宅ローン」だ。上記のケースでこの一体型ローンを使い、リフォーム費用として200万円を上乗せできれば、自己資金を除く3200万円を一つの住宅ローンとして借りることができる。住宅購入後のリフォームの費用を住宅の購入価格の一部として取り扱うローン商品といえるだろう。 みずほ銀行などいくつかの銀行ではこの一体型ローンを扱っており、融資申し込み時にリフォーム工事費の見積書を提出することで、住宅購入費用とリフォーム費用の両方が融資の対象となる。住宅の引き渡しを受けるときと、リフォーム工事が完了したときとで、分割して融資を受けることも可能だ。リフォーム分のローンについても住宅ローンと同様に35年返済で組めるうえ、金利引き下げプランを利用することもできる。金利が高めで返済期間が短いリフォームローンを利用する場合に比べて、返済負担を軽くできるのだ。
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