トップ>話題の不動産キーワード>VOL.15 リフォーム一体型住宅ローン:フラット35でもリフォーム費用を上乗せできる
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2013年8月21日
みずほ銀行のリフォーム一体型住宅ローンの流れ(国土交通省資料より)
固定金利の安心感がメリットのフラット35※にも、中古住宅の購入とリフォーム費用をセットで借りられる商品がある。通常、中古住宅の購入時にフラット35を借りる場合、購入費用の9割までが融資限度額となり、リフォーム費用のみの融資は受けられない。だが、「中古住宅特例融資」を利用すれば、購入費用の10割を上限に、購入費用とリフォーム費用の合計額の9割まで借りることが可能になる。また、フラット35と民間金融機関のローンを併用することで、同様に融資額を上乗せできる「フラット35リフォームパック」という商品もある。
※フラット35については、住宅金融支援機構サイトを参照
この中古住宅特例融資やフラット35リフォームパックは、リフォーム前の住宅が融資の基準を満たしていなくても、リフォーム後に基準を満たせば、フラット35や当初金利が引き下げられるフラット35Sを利用できる点もメリットだ。ただしリフォーム工事の際に、リフォーム瑕疵保険※に加入することが条件になる。融資の実行がリフォーム工事完了後となるので、住宅の購入費用を決済するときにつなぎ融資が必要となる場合があることも注意が必要だ。また商品を扱っている金融機関が限られるので、事前に確認も必要となる。
※リフォーム瑕疵(かし)保険については、話題の不動産キーワード「住宅の瑕疵(かし)保険」を参照
このほか、関西アーバン銀行でも独自に住宅ローンとリフォームローンをセットにした「リフォーム付き住宅ローン」を扱っている。このローンは、中古住宅の購入分とは別にあらかじめリフォーム融資枠を設定しておくというもので、住宅を買った後で自由にリフォーム計画を立てられる点が特徴だ。リフォーム費用分についても住宅ローンと同様の金利で借りることができる。 こうしたリフォーム一体型ローンを利用することで、返済負担を抑えながら中古住宅を買ってリフォームするケースが今後は増えそうだ。
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