トップ>話題の不動産キーワード>VOL.46 安心R住宅:国の品質基準を満たす既存(中古)住宅に「安心R住宅」の標章を付与
※記載内容は、情報公開時点の法令並びに執筆者による情報に基づいています。
2018年10月17日
住みたい、買いたいと思える既存(中古)住宅の普及を目指す「安心R住宅」(出典:国土交通省の資料より)
既存(中古)住宅が「安心R住宅」の要件を満たすだけで、標章を自由に表示できるわけではない。標章の使用を希望する事業者団体を、国が国土交通省の告示(特定既存住宅情報提供事業者団体登録制度)に基づいて審査・登録し、使用を許諾した団体だけが使用できる仕組みだからだ。
事業者団体はそれぞれに、リフォーム工事の実施判断の基準や標章の使用に関するルールを設定し、団体に所属する事業者を指導したり監督したりする必要がある。そのうえで、それぞれに所属する事業者は、所属団体の基準やルールに則って、広告をする際に「安心R住宅」の標章を表示して広告をすることができる。
平成30年9月末時点で次の8団体が登録されている。
■特定既存住宅情報提供事業者団体一覧
登録団体が8団体と少ないため、標章が付いている既存(中古)住宅はまだ少ないが、仲介物件を取り扱う数多くの所属事業者を全国に抱える全宅連や全住協が団体登録をしたことで、今度の普及が期待されている。 また、一部の不動産ポータルサイトでは「安心R住宅」とフリーワードに入力することで、該当する物件を探すことも可能にしている。消費者が既存(中古)住宅を選ぶ際に、品質の目安として活用できるようになるには、さらなる登録団体の増加や、「安心R住宅」に適合する住宅の増加の加速化が必要だろう。
【関連サイト】 ○「安心R住宅」に関する国土交通省のサイト http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk2_000038.html
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