トップ>話題の不動産キーワード>VOL.20 仲介会社のワンストップサービス:大手仲介会社は独自のワンストップサービスを展開
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2014年6月18日
住宅売買に関わる主な事業者など
大手の仲介会社はグループ内に新築分譲、注文住宅、リフォーム、賃貸など、住宅に関連するいくつかの会社を有していることが多い。これらの相談窓口を1箇所に集約し、顧客の様々なニーズに対して総合的なサポートをするワンストップサービスも生まれてきている。 また、中古住宅の欠陥などに対する保証の仕組みとして、平成22年4月から「既存住宅売買瑕疵保険」の制度が始まっているが、それとは別に、24年秋頃から大手仲介会社が独自の保証サービスを取り入れる動きも目立っている。これは売買される中古住宅の検査を事前に実施したうえで、保証期間1年、保証上限額250万円など、それぞれの仲介会社が定めた基準によって不具合などの保証をするものだ。建物検査などにかかる費用はすべて無料としているケースが多い。仲介と検査、保証をセットにしているという意味で、これもワンストップサービスの一つとして考えることができるだろう。 既存住宅売買瑕疵保険と大手仲介会社による独自の保証サービスとが併存し、やや分かりづらい状況かもしれないが、安心して中古住宅を購入するために仲介会社からしっかりと説明を受け、それぞれの内容や特長をよく理解しておきたいものだ。
ワンストップサービスを掲げる仲介会社が、ここ1、2年で急速に増えている。しかし、そのサービス内容は一様ではない。文字どおり、あらゆるサービスの相談窓口としてコンサルティング機能を高めている会社もあれば、単にリフォーム会社を紹介するだけといった会社もあるようだ。不動産流通市場活性化事業者間連携協議会で検討されたビジネスモデルも、それが浸透するまでにはしばらく年月がかかるだろう。 仲介会社を選ぶ際には、自分にとって必要なサービスをトータルでサポートしてくれる会社なのか、限定された範囲にとどまるワンストップサービスなのか、あるいは単に物件を紹介するだけなのか、事前にしっかりと見極めたいものだ。
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