トップ>不動産基礎知識:借りるときに知っておきたいこと>7.入居の申し込みをする:7-1 申込手続きの流れ
物件見学をした上で借りたい物件が決まったら、その物件を借りるための申し込みをします。 ここでは、入居の申し込みをする際に確認しておくことなどをまとめています。
入居の申し込みをした後は、契約・入居に向けた具体的な準備が始まります。安易に申し込みをしてしまうと、貸主や不動産会社だけでなく、ほかに入居を検討していた人などにも迷惑をかけてしまうこともあります。申し込みの前に、自分の希望条件に合うか、予算に問題はないかなど、しっかりと判断するようにしましょう。
入居の申し込みをする際は、入居申込書などを提出することが一般的です。ほかに、本人確認証明書類や収入証明書などが必要な場合もあります。 申込書は不動産会社が独自に書式を定めていることも多いですが、一般的には、入居希望者の住所、氏名、連絡先、勤務先、年収、勤続年数などを記入します。また、連帯保証人が必要な物件では、連帯保証人の住所、氏名、連絡先、勤務先なども記入します。連帯保証人は、家賃の支払いを保証するだけでなく、借主のさまざまなトラブルについても協力して対処することが求められますので、連帯保証人を依頼する人には事前に承諾を得ておくようにしましょう。 なお、連帯保証人に加えて、家賃保証会社の利用を求められる場合もあります。
貸主などが、入居申込者のそれまでの応対、入居申込書やその他の提出書類の内容などに基づき入居審査を行います。主に、収入や勤続年数などから家賃の支払いに支障が出ることはないか、などがチェックされます。また、入居申込者の同意を得た上で、連帯保証人の意思確認や応対を確認することもあります。 審査の結果、貸主の判断で、入居申込者と契約を結ばないこともあります。
入居審査を終えると、必要に応じて契約条件を調整します。その後、契約内容や物件に関する確認を行った上で、契約という段取りになります。(不動産会社が仲介している場合には、宅地建物取引業法に基づく重要事項説明でもこれらの確認をします。)契約内容や物件に特に問題がなければ、契約を結びます。一般的に、入居審査後1週間~10日程度で契約準備を整えて契約を結ぶことが多いようです。
入居の申し込みをした後、契約準備が整ったら、正式に契約を結ぶことになります。 申し込みをした後でも、契約が成立するまでは、申し込みの撤回は可能です。賃貸借契約の成立時期については、一般的には、契約書を締結した時点と考えられていますが、個別の状況によっては、契約書の締結前に成立することもありえます。 ただし、賃貸借契約の成立前であるにもかかわらず、申し込みの撤回を拒否されるなどのトラブルは多いので、注意しましょう。また、安易に申し込みを撤回することのないよう、申し込み時に慎重に判断することが大切です。
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