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トップ > 空き家の現状と課題 > ⑤認識すべき周辺に与える問題と所有者が抱える問題

2.空き家に関する課題

認識すべき周辺に与える問題と所有者が抱える問題

 放置された空き家がもたらす問題としては、防災性や防犯性の低下、衛生の悪化・悪臭の発生、ごみの不法投棄や風景・景観の悪化、雑草の繁茂などが挙げられます。これらは公害などと同様に、ある者の行動(空き家の放置)が周辺住民等に対して不利益や損失を及ぼす外部不経済の典型例とされます(図表5)。

図表5 空き家の発生による問題点

 空き家の所有者側も問題を抱えています。空き家の損壊や倒壊等により周辺家屋や通行人等に危害を与えた場合、所有者に過失がなくても損害賠償責任が及びます。遠隔地に空き家を保有している場合などは、こうした工作物責任に十分な注意が必要です。また、空き家は傷みが早く建物価値の低下を招きやすいほか、第三者による占有や盗難、地震等の災害リスクにさらされることもあります。

 保有コストも無視できず、2015年に施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づき、危険な特定空家等に該当し除却・修繕等の勧告を受けた場合は、固定資産税等の住宅用地特例の対象から除外されるほか、維持管理コストや一般住宅に比べて高い損害保険料がかかる場合があります。

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