トップ>不動産トピックス>省エネの動機は「家計(節約)」のためが9割超、省エネ設備導入の障壁は「初期費用」
リンナイ(株)はこのたび、「『省エネ』に関する意識調査」の結果を発表した。6月の「環境月間」に合わせて、全国の20~40代の男女を対象として、平成29年4月26~27日にインターネット調査を実施し、987人の有効回答を得たもの。
普段の暮らし(家の中)で省エネをどの程度意識しているかを単一回答で聞いたところ、「強く意識している」が19.3%、「やや意識している」が48.2%となり、7割近くが意識していることが分かった。また、普段、省エネを意識するだけでなく実際に行動しているか(単一回答)を聞くと、「常に(できる限り)実行している」が22.7%、「少し実行している」が50.4%となり、7割超が省エネを実行していることも分かった。
省エネを「全く意識していない」と答えた人を除く849人に、省エネは家計(節約)を意識したものか、環境保全を意識したものか、どちらの方がより強い意識としてあるかを単一回答で聞いたところ、「家計(節約)」が93.5%と9割超を占め、「環境保全」は6.5%で1割に満たなかった。
省エネのために具体的にしている対策(複数回答)で最も多いのは「水を流しっぱなしにしない」(75.1%)で、次いで「使っていない部屋の照明はこまめに消す」(69.5%)、「冷蔵庫のドアはなるべくすぐ閉める」(64.0%)の順となった(図1)。
平成23年の東日本大震災から約6年が経過したことを受け、震災発生当時に比べて、現在の省エネ意識はどのような状況かを単一回答で聞いたところ、「震災当時よりも高くなった」が16.7%、「震災当時と変わらず継続している」が55.8%となった。
※リンナイ(株) 「『省エネ』に関する意識調査」
平成28年に電力、平成29年に都市ガスの小売り自由化が開始したことを受け、どの程度関心があるかを単一回答で聞いたところ、「とても関心がある」が9.2%、「やや関心がある」が40.5%となり、約半数は関心があることが分かった。省エネ対策の実行有無別に見ると、関心がある人の割合は、省エネを実行している721人では58.6%、省エネを実行していない266人では25.6%となり、「省エネに関心を持ち、対策を行っている人ほど、エネルギー自由化に対しての関心も高いことが分かる」と同社では見ている。
今後、家を建てる時やリフォームの際に、省エネ設備(発電機や給湯器など)の導入をどの程度検討するか(単一回答)を聞くと、「必ず検討する」が16.8%、「少し検討する」が46.0%となり、「検討する」は6割超となった。省エネ設備の導入にあたって障壁(ハードル)になる点や気になる点、購入をためらう理由(複数回答)は、「初期費用が高そう」(62.3%)が最も多く(図2)、次いで「どれくらい省エネ効果があるのかよくわからない」(47.9%)、「(機器の設置など)導入する手間がかかりそう」(36.0%)の順となった。
※リンナイ(株) 「『省エネ』に関する意識調査」