トップ>不動産トピックス>賃貸住宅で一人暮らしの20~30代社会人、5割弱が自宅の「方位知らない」
アットホーム(株)はこのたび、「20代・30代一人暮らし社会人に聞く、『意外と知らない自分の部屋』調査」の結果を発表した。全国の、賃貸住宅で一人暮らしをしている20~30代の社会人を対象として、平成27年11月6~7日にインターネット調査を実施し、618人(男性309人、女性309人)の有効回答を得たもの。
自宅の方位を知っているかを単一回答で聞いたところ、知っている人の割合は53.2%(図1)、知らない人は46.8%と、ほぼ半々となった。また、自宅の方位を自分で調べたことがある人(単一回答)は30.3%、部屋探しの際、日当たりの良し悪しだけでなく、東西南北の方位を意識した人(単一回答)は33.7%だった。
また、自宅が耐震構造かどうか知っているかを単一回答で聞いたところ、知っている人は22.7%で、77.3%が「知らない」という結果になった。さらに、「住んでいる地域は地盤が固いか柔らかいか」を知らない人(単一回答)は86.9%、部屋探しの際、耐震性を意識しなかった人(単一回答)は87.2%となり、同社では「住宅購入の際には耐震や免震などが重視されるが、賃貸の場合は大半の人が意識していないようだ」と推察している。一方で、部屋探しの際、不動産会社の担当者から耐震に関する説明があったら嬉しいと思うかを単一回答で聞いたところ、「そう思う」は70.4%と、7割を超えた。
※アットホーム(株) 「20代・30代一人暮らし社会人に聞く、『意外と知らない自分の部屋』調査」
自宅について、「延べ床面積」「建物構造(木造・鉄筋コンクリート造等)」「築年数」「家賃相場(周辺の、だいたい同じ広さの賃貸物件の家賃相場)」「アンペア数」「賃貸契約の更新日」「火災保険の加入」「大家さんの名前」「大家さんの顔」を知っているかどうかを、それぞれ単一回答で聞いたところ、知らない人の割合は、「延べ床面積」で59.5%、「建物構造」で35.3%、「築年数」で35.8%となり(図2)、「部屋に関する基本情報を把握していない人が多いことがうかがえる」結果となった。また、「家賃相場」や「アンペア数」は半数近くが、「賃貸契約の更新日」も3人に1人が把握していないことが分かった。
さらに現在の自宅の満足度を、自宅について知っている人と、知らない人とで比べたところ、「ほぼすべての項目で、『知っている』人の方が満足度の点数が高い」結果となり、同社では「部屋探しや契約の際に、いろいろなことを調べたり吟味した人は、より満足できる傾向がうかがえる」としている。
※アットホーム(株) 「20代・30代一人暮らし社会人に聞く、『意外と知らない自分の部屋』調査」