トップ>不動産トピックス>東京都の侵入窃盗のうち空き巣被害は48.2%、侵入口は「窓」が69.6%
警視庁はこのたび、「平成22年中の侵入窃盗(空き巣)の傾向」を公表した。東京都内における侵入窃盗(空き巣)の件数の推移や、手口・場所別の発生状況などを紹介し、注意を呼びかけている。詳細は、警視庁ホームページの「安全な暮らし」コーナーの「空き巣の防犯対策」で紹介されている。
平成22年の東京都内における侵入窃盗認知件数は、前年の1万770件より1,355件(12.6%)減少し、9,415件だった。そのうち、空き巣の占める割合は48.2%で4,540件。前年の5,595件より1,055件(18.9%)減少している。
侵入窃盗の発生状況を場所別に見てみると、住宅が61.3%(一戸建て住宅25.8%、中高層住宅(4階建て以上)9.9%、その他の住宅25.6%)と、6割を超えることがわかった(図1)。
※「その他の住宅」は、「一戸建て住宅」「中高層住宅(4階建て以上)」以外の住宅で、3階建て以下の共同住宅、テラスハウス等を指す
※警視庁「平成22年中の侵入窃盗(空き巣)の傾向」
空き巣の侵入口は、窓が69.6%(縁側・ベランダ33.9%、居室24.5%、その他11.2%)と、最も多かった(図2)。次いで出入口が30.3%(表出入口27.1%、その他出入口3.2%)、その他0.1%となっている。警視庁では、「防犯ガラスや窓シャッターを活用するとともに、窓の施錠もしっかり確認を」と警鐘を鳴らしている。
空き巣の侵入手段は、住宅の種類により違いが見られた。一戸建て住宅では、「ガラス破り」が最も多く66.6%を占めるが、中・高層住宅やその他の住宅で最も多いのは「無締まり」(中・高層住宅35.6%、その他の住宅42.6%)となっている(図3)。警視庁では「ドアや窓には確実に施錠を」と呼びかけている。
※警視庁「平成22年中の侵入窃盗(空き巣)の傾向」