トップ>不動産トピックス>建物検査やリフォーム情報を提供する「FRKバリューアップモデル」の取り組みを開始
(社)不動産流通経営協会(FRK)はこのたび、売り主・買い主ともに安心して中古住宅(既存住宅)の取引ができることを目指して、「FRKバリューアップモデル」の取り組みを始めた。提携企業と協力することによって、中古住宅の建物検査・耐震診断の実施やリフォーム情報の提供を提案し、売り主・買い主の売買取引をサポートするというもの。
「FRKバリューアップモデル」では、売り出し時において、売り主に対しては建物検査・耐震診断((株)住宅検査保証協会と提携)の実施を提案し、買い主に対してはリフォーム((株)INAXと提携)情報を提供する(表)。
築20年(耐火構造の場合は築25年)超の住宅に耐震診断を実施し耐震基準に適合すると、買い主が住宅ローン控除等の税制優遇の適用を受けられるなどのメリットがあるため、売却が円滑に進む可能性が高まる。また、建物検査を実施した場合は、「検査済み物件」としてアピールできるほか、検査によって判明した不具合をあらかじめ開示することで、引き渡し後の売り主のリスクを軽減することもできる。
一方、買い主にリフォーム情報を提供することで、リフォーム予算や施工会社への不安を軽減でき、これらのバリューアップモデルによって、売却を円滑かつ容易に進められるとしている。
メニュー | 提携先 | 取り扱いエリア(当初) |
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媒介売り出し時における売り主への 耐震診断実施の提案 | (株)住宅検査保証協会 | 関東圏、近畿圏、仙台市周辺、福岡市周辺 |
媒介売り出し時における売り主への 建物検査(ホームインスペクション)実施の提案 | ||
媒介売り出し時における買い主への リフォーム商品や施工店情報の提供 | (株)INAX | 関東圏(東京都、神奈川県、千葉県) |
※(社)不動産流通経営協会 サイト内「FRKバリューアップモデル」
耐震診断の費用は、木造の一戸建て(延床面積165㎡まで)で9万円(建物検査と併用する場合は12万円)となっている。
また、建物検査の費用は、一戸建て(延床面積300㎡まで)で5万円、マンションの専有部分(専有面積100㎡まで)で4万円。建物検査においては、検査時に判明しなかった故障や不具合が引き渡し後に発見された際の修復等の責任を、引き渡しから6ヶ月間、検査会社が売り主に代わって負うという保証制度を利用することもできる。この場合の保証料は、一戸建てが1万5,000円、マンションが5,000円となっている。
FRKのサイト内には「FRKバリューアップモデル」のコーナーが設けられており、具体的な提案内容を始め、料金や検査項目、申し込みの流れなどの詳しい情報が紹介されている。