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3年固定の住宅ローン。4年目から返済額が増加した。

金利の低い3年間の固定期間選択型のローンを組みました。ところが4年目に同じローンを選択すると、金利が変わるので返済額が一気に増えてしまうと言われました。

住宅ローンの借り入れに際しては、将来の金利の変動も考慮して商品を選びましょう。

借り入れ時点で、完済までの金利が固定されている完全固定金利型を選んだ場合は、借り入れ当初の金利は高めになるかもしれませんが、その後は、たとえ金利が上がっても、毎月の返済額が変わることはありません。一方、固定期間選択型の住宅ローンは、2年間、3年間など一定期間は金利が固定されていますが、その期間が終了すると、その時点における金利が適用され、返済額が見直されます。そのため、固定期間終了時点の金利が大幅に上昇していれば、返済額も大幅に増えてしまう可能性があります。(住宅ローンの特徴については、不動産基礎知識「7-1 住宅ローンの種類」を参照。)
このような金利変動の影響を避けたいなら、固定期間終了時の金利の見直しの際に、できるだけ固定期間の長いものを選ぶ方法が考えられます。また、別の銀行で、完全固定金利型の住宅ローンに借り換える方法もあります。その場合、新たに諸費用が必要となりますので、金融機関に試算してもらうなどしてよく相談しましょう。
住宅ローンの借り入れ、借り換えに当たっては、当初の返済額だけではなく、5年後、10年後の金利と返済額がどのように変化する可能性があるのかまで考慮し、自分たちの収入見通しなどと考え合わせながら、住宅ローンのタイプを決めることが大切です。

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退職と同時に社内融資の一括返済を迫られた。

勤務先の社内融資を利用して住宅ローンを組みました。今回、転職することになったのですが、会社から社内融資を一括返済するよう迫られました。

退職時に全額返済するのが原則です。借り換えできるかどうか検討を。

金利が低い、担保が不要などのメリットがある社内融資ですが、多くの会社では原則として、退職時に一括返済することになっています。預金などの自己資金で全額返済が難しい場合には、銀行などの金融機関で借り換えできないかどうか検討しましょう。銀行などの住宅ローンでは、一定の勤続年数を融資条件にしていることも多いので、転職直後では融資を受けられない場合もあります。ただし、審査基準などは金融機関によって異なるので、ひとつの銀行で断られてもあきらめずに、複数の金融機関に相談してみましょう。
社内融資を利用するときには、退職時の扱いを事前に確認するとともに、将来的に転職の可能性がある場合には、社内融資を早めに銀行ローンなどに借り換えておくなどの対応を考えておきましょう。

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夫が病気で入院。収入が減ってローンが払えなくなりそう。

やっと手に入れたマイホーム。でも、住宅ローンが残っているのに、夫が病気で長期入院することになってしまいました。収入が減り、ローンが払えなくなりそうです。

早めに利用している金融機関に相談しましょう。

住宅ローンを借りると、長い期間にわたって返済していくことになります。その間に病気やけがなどが原因で収入が減り、返済が難しくなることも考えられます。その場合は、まず、現在の支出を削減できないかなどの家計の見直しを行い、それでも難しいときには、他に収入を増やす方法を検討しましょう。
それでも返済が困難なときには、返済が滞ってしまう前に、借りている金融機関に早めに相談することです。誰でも認められるわけではありませんが、一定期間返済額を軽減したり、返済期間を延長して返済額を減額するなどの条件変更が認められるケースもあります。
なお、一定期間元金を据え置けば、その後の返済額が増えたり、返済期間を延長すれば定年後までローン返済が続くこともあり得ます。いずれの場合も、完済までの総返済額は増えてしまいます。病気が治って、元通りに返済できるようになれば、早めに元の条件に戻すなどの方法で負担の軽減を図るのがよいでしょう。

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