トップ>不動産トピックス>定期点検やアフターメンテナンスに力を入れるも、リバースモーゲージの案内はわずか
前回(6月28日更新)に引き続き、(一社)全国住宅産業協会(以下、全住協)が実施した「住宅所有者の維持管理と老後生活・資金に関する意識調査」の結果を紹介する。<調査1>「住宅所有者等への維持管理と対処状況に関する調査」、<調査2>「住宅所有者への老後生活に関する調査」、<調査3>「維持管理への取組みとリバースモーゲージ等への意識に関する事業者調査」の3つの調査のうち、今回は<調査3>の結果について紹介する。
<調査3>は、事業者である全住協会員に対し、維持管理への取り組みやリバースモーゲージ等に対する意識などについて調査したもの。
住宅の維持や管理に関する取り組みについて、自社で提供しているものの割合は、「定期点検」では79.1%、「住宅履歴の保存・管理」では40.7%、「インスペクション」では24.4%となった。
住宅の維持や管理などのアフターメンテナンスに力を入れているかどうかを単一回答で聞いたところ、「力を入れている」が69.6%(「とても力を入れている」22.5%、「力を入れている」47.1%)を占めたが(図1)、一方で「力を入れたいが、現状できていない」も9.8%を占める結果となった。
住宅の定期点検に関して、社内教育などの内容周知や専任スタッフの確保などを行っているか(単一回答)では、「している」は56.9%、「する予定である」は13.7%だったが、「する予定はない」も29.4%を占めた。
※(一社)全国住宅産業協会 「住宅所有者の維持管理と老後生活・資金に関する意識調査」
リバースモーゲージは住宅所有者のニーズがあると思うかを単一回答で聞いたところ、「そう思う」は66.0%(「とてもそう思う」17.9%、「どちらかといえばそう思う」48.1%)だった。一方、現在、リバースモーゲージを顧客へ案内しているか(単一回答)では、「している」は5.7%にとどまり、「する予定はない」は57.5%と過半数を占めた。
今後、リバースモーゲージを取り扱いたいと思うかを単一回答で聞いたところ、「そう思う」は35.0%(「とてもそう思う」13.0%、「どちらかといえばそう思う」22.0%)で(図2)、「どちらともいえない」は46.0%となった。
※(一社)全国住宅産業協会 「住宅所有者の維持管理と老後生活・資金に関する意識調査」