トップ>国土交通省・最新の動き>VOL.49 今冬の節電対策について
2012年12月12日
今夏の節電の取り組みにつきましては、全国の皆様に、ご理解ご協力をいただき誠にありがとうございました。電力の供給面では、関西電力大飯発電所3、4号機の再稼働、休止中の火力発電所の再開や点検時期の繰り延べ、他電力からの融通、自家発電電力の購入拡大など、電力各社が最大限の取り組みを行ってまいりましたが、何よりも国民の皆様の多大なるご協力により、今夏を乗り切ることができました。
※今夏(7~8月)の電力需給の詳細については、首相官邸HPをご参照ください。
今冬は、いずれの電力管内でも、瞬間的な需要変動に対応するために必要とされる予備率3%以上を確保できる見通しですが、大規模な発電所トラブルが発生した場合には安定供給ができない可能性が懸念されます。政府、電力会社においては、引き続き供給力の確保に最大限の努力をして参りますが、国民の皆様におかれましても、特に冬の寒さが厳しい北海道電力管内では、安定的な電力を供給するために一定の数値目標をもった節電を、北海道電力以外の電力会社管内では数値目標なしの節電へのご協力をお願いいたします。
北海道電力管内■北海道電力管内の家庭における冬季の節電メニュー
照明 | 節電効果 (削減率) |
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1 | 不要な照明をできるだけ消しましょう。 | 6% |
テレビ | 節電効果 (削減率) |
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2 | ・画面の輝度を下げましょう。 ・必要な時以外は消しましょう。 |
3%
※標準→省エネモードに設定し、使用時間を2/3に減らした場合
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冷蔵庫 | 節電効果 (削減率) |
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3 | 冬の間、冷蔵庫の設定を「弱」に変え、扉を開ける時間をできるだけ減らし、食品を詰め込みすぎないようにしましょう。 ※食品の傷みにご注意ください。 |
2% |
温水洗浄便座(瞬間式) | 節電効果 (削減率) |
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4 | 便座保温・温水の設定温度を下げ、不使用時はふたを閉めましょう。 | 1% |
待機電力 | 節電効果 (削減率) |
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5 | ・リモコンではなく、本体の主電源を切りましょう。 ・使わない機器はコンセントからプラグを抜きましょう。 |
2% |
暖房機器(暖房機器共通) | |
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1 | ・室内の設定温度を20℃にしましょう。なお、寒さを感じた場合は少し厚着をしましょう。 ・外出時、就寝時、人がいない部屋の暖房は無理のない範囲で控えるようにしましょう。 |
暖房エアコン、ヒートポンプ暖房 | |
2 | ・エアコンのフィルターはこまめに掃除しましょう。 ・室外機の周りに物を置かないようにしましょう。 |
ハロゲン、電気ヒーター | |
3 | こまめに温度設定をしましょう。 |
電気カーペット | |
4 | ・人のいる部分だけをあたためるようにしましょう。 ・設定温度を低めにしましょう。 ・床に熱が逃げないよう、断熱マットを敷くと効果的です。 |
給湯機器(電気温水器、エコキュート共通) | |
5 | ・入浴しない間は浴槽にフタをしましょう。 ・洗面、食器洗いなどでお湯を使用する時は、湯温を少し低めにしましょう。 ・フルオートタイプで、浴槽内の冷めたお湯の温度を上げる時は、「追いだき」で温めなおすよりも「高温たし湯」にしましょう。 |
エコキュート | |
6 | ・室外機の周りに物を置かないようにしましょう。 ・運転モードを「おまかせ」(メーカーによっては「おまかせ節約」「おまかせ省エネ」と表示)に設定して使用しましょう。 |
ルーフヒーティング | |
7 | 屋根に雪がないときは、こまめにスイッチを切りましょう。 |
ロードヒーティング | |
8 | 在宅中は、自動運転から手動運転に変更し、路面状況に応じてこまめにスイッチを入り切りしましょう。 |
冷蔵庫 | |
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1 | 壁との間に適切な間隔を空けて設置しましょう。 |
電気ポット | |
2 | お湯はコンロで沸かし、ポットの電源は切りましょう。 |
洗濯機 | |
3 | 容量の80%程度を目安にまとめ洗いをしましょう。 |
パソコン | |
4 | 省電力設定を活用しましょう。 |
掃除機 | |
5 | ・紙パック式はこまめにパック交換しましょう。 ・掃除機の代わりにモップやホウキを使いましょう。 |
ライフスタイル | |
6 | ・鍋物など、暖かい食事を家族で一緒に取りましょう(ウォームシェア)。 ・家族団らんでTVを見たり、読書やゲームなどを楽しみましょう。 |
契約の見直しや見える化 | |
7 | ・契約電力の見直し(節電料金メニュー、適切なアンペア設定等) ※北海道電力にご相談ください(ブレーカーの交換工事等が必要になる場合があります)。 ・電力会社のウェブサイトに登録いただき消費電力を「見える化」 |
■東北・東京・中部・関西・北陸・中国・四国・九州電力管内の節電メニュー
当「国土交通省 最新の動き」VOL.38でご紹介させていただいた節電メニューに加えて、以下のメニューからも無理のない範囲で節電の実施をお願いいたします。ライフスタイル | |
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1 | ・夕方に電気製品の使用が重ならないよう家事の段取りを組みましょう。 ※家庭の電力需要が増える夕方以降に、一斉に負荷の高い電気製品を使用することがないよう、一日の家事の段取りをお願いします。 ・温湿度計をつけて、室温の管理(20℃)を行いましょう。 |
暖房機器 | |
2 | ・電気の暖房機器(ガス・石油以外)を使う場合には、エアコンと電気ストーブ・ヒーターを上手に使い分けましょう。 ・電気カーペットは人のいる部分だけを温めるようにしましょう。設定温度を「中」または「弱」にするよう心がけましょう。 ・エアコンのフィルターを定期的(2週間に1回程度)に掃除しましょう。 ・扇風機やサーキュレーターで部屋の上部の暖気を循環させましょう。 ・こたつは、上掛けなどを活用し、暖気を逃さないようにしましょう。 |
電気ポット | |
3 | お湯はコンロで沸かし、ポットの電源は切りましょう。 |
洗濯機 | |
4 | 容量の80%程度を目安にまとめ洗いをしましょう。 |
パソコン | |
5 | 省電力設定を活用しましょう。 |
掃除機 | |
6 | 夕方のピーク時はモップやホウキを使ってみましょう。 |
※執筆の内容は、2012年11月末時点によるものです。