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今冬の節電対策について・関西電力・九州電力管内を中心に、今冬の節電への自主的な協力を

2012年1月11日

Report
国土交通省 土地・建設産業局 不動産業課
 
夏期の節電について

今夏は東日本大震災の影響により、東京電力及び東北電力管内の供給力が大幅に減少し大きな需給ギャップが生じたことから、需要面で一律15%削減という需要抑制目標の下、大口需要家・小口需要家・家庭の部門ごとに節電の要請がなされました。当「国土交通省最新の動き」VOL.32節電へのご協力のお願いについて(平成23年7月)でも夏期の節電の要請についてご紹介致しましたが、その後の需要家の皆様のご協力等により、需要は各地域において概ね目標とする水準で推移し、電力会社による供給力の積み上げの努力や機動的な電力融通等の対応と相まって、計画停電や需要ひっ迫による停電を回避することができました。

今冬の節電について

今冬の電力需給バランスについては、一般的に冬期の需要は夏期に比べて低いことから、全国的に見れば今夏ほど深刻とはならない見通しではあるものの、関西電力・九州電力管内を中心に、引き続き電力不足が懸念されています。
そこで政府では今冬も需給ギャップによる停電の発生を回避するため、ライフライン機能の維持や生産活動等に実質的な影響が生じない範囲で、自主的な節電のご協力をお願いすることになりました。以下は、2011年12月から2012年3月までの節電の目標を示したものです。

(1)関西電力管内
関西電力管内 節電の目標

(2)九州電力管内
九州電力管内 節電の目標

(3)その他の電力管内(北海道、東北、東京、中部、北陸、中国、四国)
その他の電力管内(北海道、東北、東京、中部、北陸、中国、四国) 節電の目標

※1 ▲10%以上(関西)、▲5%以上(九州)の節電を実施した場合、ライフライン機能等への支障や生産活動に実質的な影響を及ぼす場合には、影響が生じない範囲で自主的に目標を設定いただき、ご協力をお願い致します。
※2 被災された地域、寒冷地等にお住まいの皆様におかれましては、無理のない範囲でのご協力をお願い致します。
※3 今冬は電気事業法第27条に基づく電気の使用制限は行われません。

家庭の節電対策メニュー

以下に各家庭における節電対策に関する知識、注意点等をまとめました。

(1)節電はいつすればよい?
冬期平日における電力需要は、9時から21時(九州では8時から21時)に大きくなります。家庭においては、家庭の皆様が帰宅される夕方以降に需要のピークを迎えるため、特に同時間帯の節電をお願い致します。

(2)どんな電気製品を使っている?
冬期の夕方(19時頃)の電力使用量(例)は、通常エアコンを使用されている家庭においては、エアコン(30%)、照明(13%)、冷蔵庫(11%)で半分以上を占めています。
ガス・電気ストーブを主に使用されている家庭では、照明が19%と最大を占め、以下、冷蔵庫(16%)、テレビ(9%)の使用割合が大きくなっています。

(3)家庭における節電対策メニュー
節電対策メニューの中から、それぞれのご家庭で無理なく実施できるものをチェックしていただき、以下を目安にご協力をお願い致します。
関西電力管内:合計が10%以上
九州電力管内:合計が5%以上
その他の電力管内:数値目標はなし(無理なくご協力いただける範囲)

〈通常、エアコンを使用される家庭の場合〉
エアコン 節電効果
(削減率)
1 重ね着などをして、室温20℃を心がけましょう。 7%
※設定温度を2度下げた場合
2 窓には厚手のカーテンを掛けましょう。 1%
照明 節電効果
(削減率)
3 不要な照明をできるだけ消しましょう。 4%
テレビ 節電効果
(削減率)
4 ・画面の輝度を下げましょう。
・必要な時以外は消しましょう。
2%
※標準→省エネモードに設定し、使用時間を2/3に減らした場合
冷蔵庫 節電効果
(削減率)
5 ・冷蔵庫の設定を「弱」に変えましょう。
・扉を開ける時間をできるだけ減らしましょう。
・食品をつめこまないようにしましょう。
1%
ジャー炊飯器 節電効果
(削減率)
6 ・早朝にタイマー機能で一日分をまとめて炊きましょう。
・保温機能は使用せずに、よく冷ましてから冷蔵庫に保存しましょう。
1%
温水洗浄便座(瞬間式) 節電効果
(削減率)
7 ・便座保温・温水の設定温度を下げましょう。
・不使用時はふたを閉めましょう。
1%未満
待機電力 節電効果
(削減率)
8 ・リモコンではなく、本体の主電源を切りましょう。
・使わない機器はプラグを抜いておきましょう。
1%
外出時も5(冷蔵庫)、7(温水洗浄便座)、8(待機電力)のご協力をお願い致します。

〈通常、ガス・石油ストーブ等を使用される家庭の場合〉
照明 節電効果
(削減率)
1 不要な照明をできるだけ消しましょう。 6%
テレビ 節電効果
(削減率)
2 ・画面の輝度を下げましょう。
・必要な時以外は消しましょう。
3%
※標準→省エネモードに設定し、使用時間を2/3に減らした場合
冷蔵庫 節電効果
(削減率)
3 ・冷蔵庫の設定を「弱」に変えましょう。
・扉を開ける時間をできるだけ減らしましょう。
・食品をつめこまないようにしましょう。
2%
ジャー炊飯器 節電効果
(削減率)
4 ・早朝にタイマー機能で一日分をまとめて炊きましょう。
・保温機能は使用せずに、よく冷ましてから冷蔵庫に保存しましょう。
2%
温水洗浄便座(瞬間式) 節電効果
(削減率)
5 ・便座保温・温水の設定温度を下げましょう。
・不使用時はふたを閉めましょう。
1%
待機電力 節電効果
(削減率)
6 ・リモコンではなく、本体の主電源を切りましょう。
・使わない機器はプラグを抜いておきましょう。
2%
外出時も3(冷蔵庫)、5(温水洗浄便座)、6(待機電力)のご協力をお願い致します。

※執筆の内容は、2011年12月末時点によるものです。

国土交通省


家庭における節電について、詳しくは政府の節電ポータルサイト「節電.go.jp」を参照


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