トップ>不動産トピックス>住まいのヒットワード番付、東西横綱は「建築資材の価格高騰」「18歳からの住まい契約」
2022年12月21日
(株)LIFULLはこのたび、「LIFULL HOME'S 住まいのヒットワード番付 2022」を発表した。2022年の住まいに関する消費動向やトレンドなどを振り返り、1年間のヒットワードを番付にしたもの。同社に加盟する全国の不動産事業者へアンケートを実施し、その結果をもとに同社内有識者の総合的な判断で決定した。
東の横綱は「建築資材の価格高騰」となった(図)。同社では「円安やウッドショック、アイアンショック、ウクライナ情勢といった世界情勢」により、住宅へ大きな影響を与えたとしている。西の横綱は、2022年4月からの成人年齢の引き下げにより、18歳から1人でも契約を結べるようになったことを受け、「18歳からの住まい契約」となった。
東の大関は「住宅地価上昇」となった。同社では「コロナ禍によるテレワークが定着し、住環境への関心が高まったことで、郊外や都市部周辺の地域を中心に利便性、ゆとりを求めた住み替え、移住の需要が拡大したことが要因」としている。西の大関は「不動産DX加速」となり、同社は「オンライン内見や不動産取引の電子契約解禁など不動産業界全体でDXが加速した年だった」としている。
東の関脇は「ワークスペース付きマンション」、西の関脇は「転職なき移住」となり、リモートワークの浸透により「仕事と生活の新たな潮流が顕著に」なったと同社では見ている。
東の小結は、国土交通省が2021年10月に「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」を策定したことを受け、「事故物件ガイドライン」となった。西の小結は「ZEH-M(ゼッチエム)」となり、同社では、「住宅では定着してきた住まいの断熱性・省エネ性能を上げること、そして太陽光発電などでエネルギーを創ることにより、年間の一次消費エネルギー量の収支をプラスマイナス『ゼロ』にするNet Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)、通称『ZEH(ゼッチ)』の波がマンションにも到来した」としている。
前頭は、東が「住宅関連ドラマ」、西が「平屋ブーム」で、"気になる株"は、東が「木ション」、西が「核シェルター」となった。
出典:(株)LIFULL 「LIFULL HOME'S 住まいのヒットワード番付 2022」