トップ>不動産トピックス>住まい探しの期間は売買で長期化、賃貸で「IT重説」、売買で「オンライン接客」に高い利用意向
2022年11月22日
不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)はこのたび、「不動産情報サイト利用者意識アンケート」調査結果を発表した。不動産情報サイトの利用実態とその推移を調査するために年1回実施しており、今回は20回目。2022年3月17日~6月14日に、一般消費者向けにインターネット調査を実施し、過去1年のうちにインターネットで自分自身が住む住まいを賃貸または購入するために不動産物件情報を調べた(調べている)1,388人の有効回答を得たもの。
不動産情報を調べる際に利用したものを複数回答で聞いたところ、「スマートフォン」が93.0%(前回(2021年)調査91.8%)で過去最高となり、「PC」は33.9%(同49.3%)だった。年代別に見ると、2017年調査では「PC」の割合の方が高かった50代・60代以上でも、「スマートフォン」がそれぞれ89.2%・81.7%となり、「スマートフォン利用率がPC利用率の2倍以上」となった。
物件を契約した290人(賃貸180人、売買110人)に、住まい探しをしてから契約までにかかった期間を単一回答で聞いたところ、「1ヶ月~3ヶ月未満」(34.5%、前回調査37.8%)が最も多く(図1)、次いで「1週間~1ヶ月未満」(同30.0%、28.0%)、「6ヶ月以上」(同11.7%、10.8%)の順となった。
賃貸では、「1週間~1ヶ月未満」(同40.6%、35.7%)が最も多く、次いで「1ヶ月~3ヶ月未満」(同33.9%、40.5%)、「3日~1週間未満」(同11.1%、8.3%)の順となった。「1ヶ月未満」の合計は57.8%と、前回の47.5%から増加しており、「直近5年間では2020年に次ぐ高さ」で、RSCは「前年に見られた長期化の傾向は、いったん落ち着きを見せている」としている。
売買では、「1ヶ月~3ヶ月未満」(同35.5%、33.2%)が最も多く、次いで「6ヶ月以上」(同26.4%、22.1%)、「3ヶ月~6ヶ月未満」(同19.1%、27.5%)の順となった。「6ヶ月以上」は直近5年間で最も多く、RSCは「見極めに時間をかけるユーザーが増加している様子がうかがえる」としている。
出典:不動産情報サイト事業者連絡協議会 「不動産情報サイト利用者意識アンケート」
問い合わせた物件数(単一回答)の平均は、全体では5.0物件(前回5.3物件)、賃貸では4.5物件(同5.0物件)、売買では5.8物件(同6.0物件)だった。「6物件以上」(全体30.9%、賃貸27.0%、売買37.7%)は、賃貸では直近5年で最少となり、売買でも2年連続で減少していることから、RSCは「希望物件を絞り込んで検討している様子がうかがえる」としている。
また、物件を検索した1,388人(賃貸755人、売買633人)に、非接触型(リモート)の接客について、今後の住まい探しの際に使ってみたいかを単一回答で聞いたところ、「活用したい」と回答した人の割合(「積極的に活用したい」と「どちらかというと活用したい」の合計)は、賃貸では「IT重説(リモートで重要事項の説明を受ける)」、売買では「オンライン接客(リモートで接客を受ける)」が最も多く、いずれも約4割を占めた(図2)。一方、「使いたくない」(「絶対に使いたくない」と「どちらかというと使いたくない」の合計)は、賃貸では「オンライン内見(リモートで内見する)」、売買では「オンライン契約(リモートで契約する)」が最も多かった。特に、売買の「オンライン契約(リモートで契約する)」では「絶対に使いたくない」が16.7%と多く、RSCは「契約に関しては対面を希望するユーザーの様子がうかがえる」としている。
出典:不動産情報サイト事業者連絡協議会 「不動産情報サイト利用者意識アンケート」
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