トップ>不動産トピックス>今夏の節電対策は「扇風機やサーキュレーターを使う」、窓リフォームは6割超が「知らない」
2022年8月31日
YKK AP(株)はこのたび、「住まいに関する意識調査」の結果を発表した。同社では生活者への意識調査を定期的に行っており、今回は、2022年7月15~19日に、全国の15~69歳の男女1,307人を対象として、物価や光熱費の高騰、電力逼迫に対する節電要請などを踏まえ、住まいに関する意識調査を実施したもの。
最近の物価や光熱費の高騰について、不安を感じているかを単一回答で聞いたところ、「不安を感じる」が76.7%(「不安を感じて取り組みをしている」45.1%、「不安を感じるが特に何もしていない」31.6%)と、7割超を占めた。「不安を感じて取り組みをしている」と回答した590人に、どのようなことを対策として始めているかを複数回答で聞いたところ、「節電や節ガス、節水など『光熱費』を見直している」(47.8%)が最も多く、次いで「『食料品の消費』を見直している」(44.4%)、「『外食や嗜好品などの消費』を見直している」(39.3%)の順となった。
また、光熱費の高騰や、政府からの節電要請に対して、今年の夏、自宅で「暑さに関わる節電対策」として行っている「工夫」を複数回答で聞いたところ、「扇風機やサーキュレーターを使う」(46.9%)が最も多く(図1)、次いで「窓を開けて換気する」(35.7%)、「冷房の使用を減らす/設定温度を上げる」(34.8%)の順となった。一方で、「内窓をつける」「断熱性の高い窓に交換する」は、「5.2%以下にとどまる」結果となった。
出典:YKK AP(株) 「住まいに関する意識調査」
普段の生活の中で、自宅の窓に対して不満を感じているかを聞いたところ、「何らかの不満がある」は69.9%と約7割を占めた。内訳は「結露が気になる」(37.2%)が最も多く、次いで「掃除がしにくい」(29.9%)、「冬、窓のそばが寒い」(27.3%)、「夏、窓のそばが暑い」(21.8%)の順となった。
住まいの窓をリフォームすることが可能だということを知っているかを単一回答で聞いたところ、「知らない」が65.5%(「知らない」34.6%、「聞いたことはあるが、よく知らない」30.9%)と6割超を占めた。「知っている」と回答した451人に、窓リフォームによる効果の中で知っているものを複数回答で聞いたところ、「冷暖房費が削減できる」(57.6%)が最も多く(図2)、次いで「住宅の断熱性が向上する(暖かい/涼しい)」(56.1%)、「防音性が向上する」(54.3%)、「結露が抑えられる」(53.2%)の順となった。同社では、上位4位までは「半数以上の人が知っていることが分かった」一方で、「アレルギー症状の抑制やヒートショック予防などのヘルスケア効果についての認知度は一番低く、18.0%の人しか知らないことが分かった」としている。
出典:YKK AP(株) 「住まいに関する意識調査」