トップ>不動産トピックス>住宅のリースバック利用時のポイント等をまとめた、消費者向けのガイドブックを策定・公表
2022年7月20日
国土交通省はこのたび、「住宅のリースバックに関するガイドブック」を公表した。トラブル事例を踏まえ、リースバックの主な特徴や利用例、消費者がリースバックを利用する際のポイントなどを整理したもの。その主なポイントを紹介する。
ガイドブックでは、「リースバック」を「住宅を売却して現金を得て、売却後は毎月賃料を支払うことで、住んでいた住宅に引き続き住むサービス」と定義している。
住宅のリースバックは、多様なライフスタイルの実現や既存(中古)住宅流通市場の活性化、空き家の発生防止等につながるものとして期待される一方で、契約内容や将来の収支計画について、消費者の理解が不十分なままでリースバック契約を締結したこと等を理由としたトラブル事例も見られるという。
そこで国土交通省では、リースバックの適切な活用方法や留意点等について、有識者や不動産業界団体で構成される「消費者向けリースバックガイドブック策定に係る検討会」で検討を進め、今回のガイドブックの公表に至った。
出典:国土交通省 「住宅のリースバックに関するガイドブック」より転載
ガイドブックでは、リースバックの利用例として、「高齢者施設への住み替えに利用した例」(自分の家をリースバックにより売却し、売却代金で高齢者施設の一時金を支払い、定期借家契約により入居を待つ間を自宅で過ごす例)、「実家の建て替え資金の捻出に利用した例」(親の家を二世帯住宅に建て替えるために、自分の家をリースバックにより売却し、売却代金を建築費用に充て、二世帯住宅が建つまで定期借家契約により自宅で両親と同居する例)を挙げている。
一方で、消費者の理解が不十分なままでリースバック契約を締結したことなどを理由としたトラブル事例も紹介している。
■リースバックのトラブル事例
こうしたトラブルを避けるためには、リースバックを利用する際の注意事項として、次のようなポイントを挙げている。
■リースバックを利用する際のポイント
ガイドブックは、国土交通省のサイトからダウンロードができる。