トップ>不動産トピックス>首都圏の既存(中古)住宅成約価格、マンションは9年連続、一戸建ては3年ぶりに上昇
2022年2月16日
(公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)はこのたび、「首都圏不動産流通市場の動向(2021年)」を発表した。同機構に登録された不動産物件のうち、首都圏(東京都区部、東京都多摩地域、埼玉県、千葉県、横浜市・川崎市、神奈川県その他)における2021年1~12月の不動産流通市場の動向をまとめたもの。
※2021年より、一戸建て住宅・土地の用途地域が未設定・無指定の物件について集計対象から除外する等の集計条件の変更を行っているため、前年比の数値は新たな集計条件に基づき算出している(既に公表している数値と比較した前年比ではない)。
2021年の首都圏における既存(中古)マンションの成約件数は3万9,812件(前年(2020年)比11.1%増)で(表1)、2年ぶりに前年を上回った。エリア別に見ても、全てのエリアで前年を上回る結果となった。
成約物件の㎡単価は、首都圏平均59.81万円(同8.4%上昇)で、9年連続で上昇し、2012年(38.19万円)と比べ、この9年で56.6%の上昇となった。エリア別に見ても、全てのエリアで前年から上昇した。
成約物件価格は首都圏平均3,869万円(同7.5%上昇)で、㎡単価と同様に、9年連続で上昇した。エリア別に見ても、全てのエリアで前年から上昇する結果となった。
成約物件の平均専有面積は64.68㎡(同0.9%縮小)で、2年ぶりに縮小した。平均築年数は22.67年(前年21.99年)で、経年化が進む結果となった。
出典:(公財)東日本不動産流通機構 「首都圏不動産流通市場の動向(2021年)」
2021年の首都圏における既存(中古)一戸建ての成約件数は1万5,436件(前年比17.1%増)で(表2)、3年連続で前年を上回り、過去最高を更新した。エリア別に見ても、全てのエリアで前年を上回った。
成約物件価格は、首都圏平均3,451万円(同10.5%上昇)で、3年ぶりに前年を上回った。
成約物件の平均土地面積は143.77㎡(同2.8%縮小)、平均建物面積は104.25㎡(同1.0%縮小)で、ともに前年から縮小する結果となった。平均築年数は21.20年(前年21.62年)で、「築浅にシフト」する結果となった。
新築一戸建て住宅の成約件数は4,972件(同17.4%減)で、3年ぶりに前年を下回り、4,000件台となった。成約物件価格は首都圏平均で3,902万円(同11.6%上昇)となり、2年ぶりに前年を上回った。成約物件の平均土地面積は121.18㎡(同1.3%縮小)、平均建物面積は97.56㎡(同0.6%縮小)となった。
土地(100~200㎡)の成約件数は6,083件(同5.7%増)で、2年連続で前年を上回った。成約物件の㎡単価は首都圏平均20.41万円(同4.8%上昇)で、3年ぶりに前年を上回った。成約物件価格は首都圏平均2,948万円(同4.6%上昇)で、㎡単価と同様、3年ぶりに前年を上回る結果となった。
出典:(公財)東日本不動産流通機構 「首都圏不動産流通市場の動向(2021年)」