トップ>不動産トピックス>2021年における三大都市圏の分譲マンション平均賃料、前年より上昇
2022年2月2日
(株)東京カンテイはこのたび、「『分譲マンション賃料推移』2021年(年間版)」を発表した。分譲マンション賃料とは、新築物件として分譲されたマンションのうち、住戸の所有者が賃貸用として貸しているマンションの賃料のこと。
首都圏における2021年の年間平均賃料は、前年(2020年)の3,081円/㎡から6.1%上昇し、3,270円/㎡となった(図1)。主な要因として、同社では「賃料水準が高い東京都の事例シェアがこの2年間にわたって拡大傾向にあることが挙げられる」としている。
都県別に見ると、東京都は3,731円/㎡(前年比1.9%上昇)、神奈川県は2,390円/㎡(同4.1%上昇)、埼玉県は1,776円/㎡(同4.4%上昇)、千葉県は1,740円/㎡(同4.3%上昇)で、全ての都県で前年から上昇した。特に、神奈川県、埼玉県、千葉県ではいずれも4%台と高い上昇率となった。
また、主要都市別に見ると、東京23区は3,834円/㎡(同0.1%上昇)、横浜市は2,543円/㎡(同2.6%上昇)、さいたま市は2,064円/㎡(同5.2%上昇)、千葉市は1,750円/㎡(同9.2%上昇)となった。
出典:(株)東京カンテイ 「『分譲マンション賃料推移』2021年(年間版)」
近畿圏における2021年の年間平均賃料は、前年の1,935円/㎡から1.9%上昇し、1,972円/㎡となった(図2)。府県別に見ると、大阪府は2,168円/㎡(前年比0.3%上昇)、兵庫県は1,684円/㎡(同0.2%下落)で、「築古事例の増加に伴って大阪府や兵庫県の賃料推移は前年から下振れる方向にシフト」する結果となった。また、主要都市別に見ると、大阪市は2,486円/㎡(同0.5%下落)、神戸市は1,781円/㎡(同1.9%下落)で、大阪市では6年ぶりに下落した。
中部圏における2021年の年間平均賃料は、前年の1,744円/㎡から5.1%上昇し、1,832円/㎡となった。愛知県は1,874円/㎡(同4.7%上昇)となり、同社では「名古屋市内の事例数が増加、中部圏平均の押し上げにも寄与している」と見ている。
また、主要都市別に見ると、名古屋市は1,986円/㎡(同4.9%上昇)だった。
出典:(株)東京カンテイ 「『分譲マンション賃料推移』2021年(年間版)」