トップ>不動産トピックス>2.5人に1人が住宅ローン選びで後悔、借り換えができることを知らない人は30代で4割
2021年12月8日
住宅ローン比較サービス「モゲチェック」を運営する(株)MFSはこのたび、「『住宅ローン選びの後悔』に関するアンケート調査」の結果を発表した。2021年11月8~9日に、現在家庭で住宅ローン返済中の30~59歳の男女484人(男性252人、女性232人)を対象として、インターネット調査を実施したもの。
住宅ローン選びで後悔していることがあるかを単一回答で聞いたところ、「ある」が44.0%となり、2.5人に1人は住宅ローン選びで後悔していることが分かった。後悔している人を年代別に見ると、40代(46.9%)が最も多く、次いで30代(44.7%)、50代(40.4%)の順となった。同社では、「子どもがいる家庭では教育費など30代の頃にはなかった支出が発生し、経済的な負担が大きくなっていることが要因と推測される」と見ている。
また、住宅ローン選びで後悔していることを複数回答で聞いたところ、「もっと金利の低い金融機関を選べば良かった」(42.7%)が最も多く(図1)、「違う金利タイプを選べば良かった」(29.1%)、「不動産会社に言われるがままに選んでしまった」(22.5%)の順となった。
なお、住宅ローンの種類や選び方、注意点については、当サイト「不動産基礎知識:買うときに知っておきたいこと:7.資金計画を立て、住宅ローンを選ぶ」で詳しく説明している。
※1 | 金利タイプには「変動」「固定」「固定特約」の3つがある。「変動」は現在の金利水準は最も低いが、半年ごとに金利の見直しが行われる。「固定」は借り入れ時の金利が返済まで変わらない。「固定特約」は一定期間の金利を固定することができる。 |
※2 | 団体信用生命保険とは、住宅ローンを借りる際に加入が義務付けられている生命保険のこと。住宅ローン利用者が一定の状態になった場合、保険会社からの保険金で住宅ローンが完済される。 |
出典:(株)MFS 「『住宅ローン選びの後悔』に関するアンケート調査」
住宅ローンを借りる金融機関について、不動産会社紹介先を選んだか、自分で選んだかを単一回答で聞いたところ、「不動産会社紹介先の金融機関を選んだ」は62.0%、「自分で選んだ」は38.0%だった。住宅ローン選びで後悔している人の割合は、「不動産会社紹介先の金融機関を選んだ」人では45.7%、「自分で選んだ」人では41.3%となり、「不動産会社の紹介先金融機関を選んだ人のほうが若干高い」結果となった。
不動産会社紹介先の金融機関を選んだ理由(複数回答)は、「自分の住宅ローン知識に自信がなかったから」(49.0%)が最も多く、次いで「住宅ローン手続きが面倒だったから」(28.7%)、「紹介先金融機関の金利が低かったから」(25.7%)の順となった。
住宅ローンは借り入れた後でも、別の金融機関の住宅ローンに乗り換え(借り換え)できることを知っているかを単一回答で聞いたところ、「いいえ」と回答した人の割合は、30代で40.4%(図2)、40代で32.7%、50代で18.0%となり、30代では4割に上った。
※3 | 金融機関から新たに住宅ローンを借りて、現在利用中の住宅ローンを全額繰り上げ返済すること。 |
出典:(株)MFS 「『住宅ローン選びの後悔』に関するアンケート調査」