トップ>不動産トピックス>2021年4~6月の住宅景況感、総受注戸数・総受注金額とも9期ぶりのプラスに
2021年9月15日
(一社)住宅生産団体連合会(以下、住団連)はこのたび「経営者の住宅景況感調査(令和3年度第2回)」を発表した。住団連および住団連団体会員の法人会員を対象として、低層住宅に関する経営者の住宅景況感を調査し、15社の回答を得たもの。1993年10月から年4回実施しており、今回の調査対象は2021年4~6月(2021年度第1四半期)。2021年7月にアンケート調査を行った。
調査では、(1)一戸建て注文住宅(2)一戸建て分譲住宅(3)低層賃貸住宅(4)リフォームの事業について、それぞれの受注戸数・受注金額の直近3ヶ月間の実績・向こう3ヶ月間の見通しを、前年同期と比べ「10%程度以上良い」「5%程度良い」「変わらず」「5%程度悪い」「10%程度以上悪い」の5段階でたずね(リフォームについては金額のみ)、景況感指数※1を算出した。
2021年4~6月における実績の景況感指数は、総受注戸数がプラス92(前期(2021年1~3月)マイナス41)で(図1)、総受注金額もプラス92(同プラスマイナス0)となり(図2)、「9期ぶりにプラスになることが予想されていた」とおりの結果となった。ただし、「比較対象となる昨年度第1四半期が、コロナの影響による初めての緊急事態宣言下での営業自粛などにより大きく落ち込んだ時期であることを考慮してこの指数を評価する必要がある」という。向こう3ヶ月(2021年7~9月)の見通しは、総受注戸数はプラス23、総受注金額はプラス25で、「増加の幅は小さいものの2期連続プラスの見通し」となった。
一戸建て注文住宅では、受注戸数はプラス93(同マイナス21)、受注金額はプラス88(同マイナス8)で、「3期ぶりに大幅なプラス」となった。総数と同様、「比較対象となる昨年度第1四半期が、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言とそれに伴う展示場の閉鎖等により、営業活動に大きな影響を受けた時期であった」ためだという。向こう3ヶ月の見通しは、受注戸数はプラス21、受注金額はプラス27で、「増加幅は縮小しつつも2期連続で増加する見通し」となった。
一戸建て分譲住宅では、受注戸数はプラス69(同プラス44)、受注金額はプラス75(同プラス50)で、4期連続でプラスとなった。向こう3ヶ月の見通しは、受注戸数・受注金額ともにマイナス13だった。
低層賃貸住宅では、受注戸数はプラス86(同マイナス36)、受注金額はプラス82(同マイナス32)で、「2018年度第4四半期以来9期ぶりのプラス」となった。向こう3ヶ月の見通しは、受注戸数はプラス22、受注金額はプラス25で、「2期連続でプラスの見通し」となった。
リフォームでは、受注金額がプラス92(同プラス7)となり、4期連続でプラスとなった。向こう3ヶ月の見通しは、受注金額がプラス42で、「2期連続増の見通し」となった。
※1 「良い」の割合から「悪い」の割合を差し引いた値を指数化したもので、最大が「プラス100」、最小が「マイナス100」。全回答が「10%程度以上良い」の場合、指数はプラス100に、全回答が「10%程度以上悪い」の場合、指数はマイナス100となる。


出典:(一社)住宅生産団体連合会 「経営者の住宅景況感調査(令和3年度第2回)」
2021年度の新設住宅着工戸数の予測を聞いたところ、回答した15社の平均は、総戸数82.0万戸(前回(2021年4月調査時)81.2万戸)だった。利用関係別で見ると、持ち家は27.0万戸(同26.4万戸)、分譲住宅は24.5万戸(同24.4万戸)、賃貸住宅は29.8万戸(29.8万戸)だった。
また、向こう6ヶ月間の住宅メーカーの経営指標となる「所得の伸び」「家賃の動向」「金利の動向」「資材価格」「建築の手間賃」「地価の動向」「展示場来場者数」「技能職人(大工)」について聞いたところ※2、2021年1月度調査と比べ、「所得の伸び」「家賃の動向」「金利の動向」では大きな変化はなかった。「資材価格」では「上がる」が4社から14社に増加した。「建築の手間賃」では「変わらず」が10社と大半だったが、5社が「上がる」と回答した。「地価の動向」では「上がる」が0社から4社に増加、「安定化」は13社から9社に減少し、「予想にばらつきがみられる」結果となった。「展示場来場者数」では「増える」が0社から2社に増加し、「減る」が13社から5社に減少した。「技能職人(大工)」では、「充足」が10社から8社に減少し、「不足」が5社から7社に増加した。
※2 「所得の伸び」「家賃の動向」「金利の動向」「資材価格」「建築の手間賃」では「上がる」「変わらず」「下がる」のいずれか、「地価の動向」では「上がる」「安定化」「下がる」のいずれか、「展示場来場者数」では「増える」「変わらず」「減る」のいずれか、「技能職人(大工)」では「過剰」「充足」「不足」のいずれかを聞いた。