トップ>不動産トピックス>築10年の既存(中古)マンションの価格維持率、三大都市圏で前年より上昇
2021年6月9日
(株)東京カンテイはこのたび、「中古マンションのリセールバリュー 2020」を発表した。分譲マンションにおいて、新築時と築10年時での価格を基に「維持率」を駅ごとに算出し、現況や傾向などについて調査・分析したもの。リセールバリュー(%)は「流通時の価格÷新築分譲時の価格×100」で算出した。
なお、専有面積30㎡未満、事務所・店舗用のユニットは集計から除外しており、駅ごとに数値を算出するにあたっては一定以上のサンプル数を有する駅に限って掲出している。
2020年の首都圏におけるリセールバリューは平均101.9%で(図1)、前年(2019年)の94.3%から7.6ポイント上昇した。新築平均坪単価(10年前)が低下(前年222.3万円→221.0万円)したのに対し、既存(中古)平均坪単価(築10年)が上昇(同217.0万円→231.9万円)したためで、同社では「2020年はコロナ禍の影響で新規供給戸数が大幅に減少したものの、旺盛な住宅需要が既存(中古)市場に流れ込む状況となった」「その結果、既存(中古)マンション価格が大きく上昇し、築10年時の資産価値は新築時を上回る水準となった」と見ている。
駅別の築10年既存(中古)マンションのリセールバリューを見ると、対象の412駅のうち、100%以上となったのは214駅(シェア51.9%)で、90%以上100%未満も105駅(同25.5%)となり、高い維持率を示す駅が77.4%と8割弱を占めた。最もリセールバリューが高い駅は、東急東横線「代官山」駅(164.3%)で、次いで、東京メトロ南北線「溜池山王」駅(145.8%)、JR根岸線「桜木町」駅(141.2%)の順となった。

出典:(株)東京カンテイ 「2020年 中古マンションのリセールバリュー(首都圏)」
2020年の近畿圏におけるリセールバリューは平均101.1%で(図2)、前年の94.0%から7.1ポイント上昇した。新築平均坪単価(10年前)の上昇幅(前年162.0万円→163.5万円)より、既存(中古)平均坪単価(築10年)の上昇幅(同153.9万円→166.1万円)が大きく、同社では「既存(中古)マンション価格が大きく上昇し、築10年時の資産価値は首都圏と同様に新築時を上回る水準となった」と見ている。
駅別の築10年既存(中古)マンションのリセールバリューを見ると、対象の180駅のうち、100%以上となったのは86駅(シェア47.8%)で、90%以上100%未満も46駅(同25.6%)となり、高い維持率を示す駅が73.4%と7割超を占めた。最もリセールバリューが高い駅は、阪急京都線「烏丸」駅(184.1%)で、次いで、JR環状線「天王寺」駅(160.9%)、阪急京都線「京都河原町」駅(145.2%)の順となった。
中部圏のリセールバリューは平均91.7%で(図3)、前年の85.9%から5.8ポイント上昇した。近畿圏と同様、新築平均坪単価(10年前)の上昇幅(前年137.5万円→145.3万円)より、既存(中古)平均坪単価(築10年)の上昇幅(同119.5万円→134.2万円)が大きかったことが要因だ。
駅別の築10年既存(中古)マンションのリセールバリューを見ると、対象の73駅のうち、100%以上となったのは15駅(シェア20.5%)、90%以上100%未満も23駅(同31.5%)で、高い維持率を示す駅が52.0%となり、「全体の7割以上を占める首都圏や近畿圏には及ばないものの、前年(24.4%)から倍以上に急拡大」する結果となった。最もリセールバリューが高い駅は、JR東海道本線「名古屋」駅(123.0%)で、次いで、名鉄常滑線「太田川」駅(114.6%)、JR関西本線「八田」駅(112.4%)の順となった。
出典:(株)東京カンテイ 「2020年 中古マンションのリセールバリュー(近畿圏)」
出典:(株)東京カンテイ 「2020年 中古マンションのリセールバリュー(中部圏)」