トップ>不動産トピックス>首都圏賃貸契約者の満足度が高い設備で「スマートキー」の満足度が大幅上昇
2020年9月16日
(株)リクルート住まいカンパニーはこのたび、「2019年度 賃貸契約者動向調査(首都圏)」の結果を発表した。2019年度に賃貸物件を契約した人の行動実態を把握することを目的に、2019年4月1日~2020年3月31日に賃貸住宅へ入居し、現在も入居している物件選びに関与した全国の18歳以上の男女を対象として、2020年6月12~30日にインターネット調査を実施し、1,280件の有効回答を得たもの。
不動産会社店舗への訪問数を単一回答で聞いたところ、全体平均は1.5店舗だった。前年度(2018年度)まで減少傾向が続いていたが、過去最少だった2018年度(平均1.5店舗)からは横ばいに。部屋探しの際に見学した物件数(単一回答)は、減少傾向が続いており、平均2.7件と、過去最少となった。
契約した物件の敷金は、「一貫して減少傾向」だったが、前年度(平均0.9ヶ月)から0.1ヶ月分上昇し、平均1.0ヶ月となった(図1)。10年前の2009年度(平均1.5ヶ月)と比べると、「3分の2まで下落している」結果となった。敷金が0ヶ月の物件の契約割合は増加傾向にあったが、過去最高となった前年度の28.1%から減少し、25.5%となった。10年前の2009年度(7.2%)と比べると「約3.5倍に増加している」という。
契約した物件の礼金は平均0.7ヶ月で、「ここ3年は横ばいの傾向」にあるという。礼金が0ヶ月の物件の契約割合は40.2%で、前年度(43.5%)からは減少したが、2012年度以降、8年連続で40%を超える結果となった。
出典:(株)リクルート住まいカンパニー 「2019年度 賃貸契約者動向調査(首都圏)」
設備に対する満足度※1を、各設備が設置されている人を対象として聞いたところ、最も満足度が高いのは「24時間出せるゴミ置き場」(68.1%)で(図2)、次いで「無料インターネット完備」(67.9%)、「TVモニター付インターフォン」(67.5%)の順となった。「TVモニター付インターフォン」「温水洗浄便座」「スマートキー」「浴室乾燥機」「エアコン付き」「オール電化」は、2年連続で満足度が上昇しているという。「スマートキー」(66.8%)は、前年度(54.9%)から大幅に上昇した。
次に引っ越す際に欲しい設備を複数回答で聞いたところ、最も希望度※2が高いのは「エアコン付き」(61.7%)で、次いで「独立洗面台」(55.6%)、「TVモニター付インターフォン」(51.4%)の順となった。
各設備に対して「次に引っ越すときは(も)絶対欲しい」と回答した人に、家賃が上がってもよいか、また、家賃上昇の許容額を聞いたところ、最も家賃上昇許容額が高いのは「独立洗面台」「オートロック」「システムキッチン」「エアコン付き」で、いずれも家賃上昇許容額は約1,700円だった。
※1 「満足している」「やや満足している」「やや不満」「不満」を選択肢として単一回答で聞き、「満足している」と回答した人の割合
※2 「次に引っ越すときは(も)絶対欲しい」と思われる設備を19個の選択肢から回答した人の割合
出典:(株)リクルート住まいカンパニー 「2019年度 賃貸契約者動向調査(首都圏)」