トップ>不動産トピックス>2020年4~6月の「フラット35」申請戸数、前年同期比で減少
2020年8月19日
住宅金融支援機構はこのたび、「【フラット35】の申請戸数等について(2020年4月~6月分)」を発表した。2020年4~6月における「フラット35(買取型)」および「フラット35(保証型)」の申請戸数、実績戸数、実績金額をまとめたもの。
「フラット35」は、住宅金融支援機構が「証券化」を行うことで、民間金融機関が長期・固定金利の住宅ローンを提供できるようにしたもの。民間金融機関の全期間固定金利の住宅ローンを買い受け、住宅金融支援機構が証券化を実施する「フラット35(買取型)」と、住宅金融支援機構の保険が付された全期間固定金利の住宅ローンについて、民間金融機関が証券化を実施する「フラット35(保証型)」がある。
2020年4~6月における「フラット35」全体の申請戸数は、2万7,501戸で(表)、前年同期(2019年4~6月)の3万901戸から減少した。同機構では、「新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う緊急事態宣言(4~5月)による営業活動自粛の動きが住宅事業者の一部において見られたこと等による」と見ている。実績戸数は2万89戸(前年同期比101.0%)、実績金額は6,210億円(同105.4%)で、ともに前年同期を上回った。
なお、借り換えを除いた申請戸数は2万6,355戸(同89.4%)、実績戸数は1万9,089戸(同102.9%)、実績金額は5,977億円(同107.2%)だった。
出典:住宅金融支援機構 「【フラット35】の申請戸数等について(2020年4月~6月分)」
2020年4~6月における「フラット35(買取型)」の申請戸数は2万3,911戸で、前年同期の2万7,311戸から減少した。実績戸数は1万7,163戸(前年同期比97.5%)、実績金額は5,352億円(同102.0%)だった。
また、借り換えを除いた申請戸数は2万3,153戸(同88.4%)、実績戸数は1万6,514戸(同99.8%)、実績金額は5,207億円(同104.0%)だった。
2020年4~6月における「フラット35(保証型)」の申請戸数は、前年同期と同じく3,590戸で、フラット35全体に占める割合は、前年同期の11.6%から13.1%に増加した。実績戸数は2,926戸(前年同期比127.3%)、実績金額は858億円(同133.0%)だった。 また、借り換えを除いた申請戸数は3,202戸(同97.4%)、実績戸数は2,575戸(同128.6%)、実績金額は770億円(同134.8%)だった。