トップ>不動産トピックス>2020年4~6月期の既存(中古)マンション成約件数、首都圏・近畿圏とも大幅減
2020年8月5日
(公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)と(公社)近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)はこのたび、2020年4~6月の首都圏・近畿圏における不動産流通市場の動向を発表した。
「首都圏不動産流通市場の動向(2020年04~06月)」は、東日本レインズに登録された不動産物件のうち、首都圏(東京都区部、東京都多摩地域、埼玉県、千葉県、横浜市・川崎市、神奈川県その他)における2020年4~6月の不動産流通市場の動向をまとめたもの。
2020年4~6月の首都圏における既存(中古)マンションの成約件数は6,428件(前年同期比33.6%減)で(表1)、1990年5月の同機構発足以降、過去最大の減少幅となった。エリア別に見ても、すべてのエリアで前年同期比20%減を超える大幅減となった。
成約物件の㎡単価は、首都圏平均52.47万円(同0.4%下落)で、ほぼ横ばいながら、2012年10~12月期以来30期ぶりに前年同期を下回った。エリア別に見ると、東京都多摩と神奈川県その他では前年同期と比べ上昇したが、東京都区部、千葉県、横浜・川崎市では横ばい、埼玉県では下落した。
成約価格は、首都圏平均3,390万円(同0.8%上昇)で、ほぼ横ばいながら2012年10~12月期から31期連続で前年同期を上回った。
既存(中古)一戸建ての成約件数は2,638件(同22.1%減)で、既存(中古)マンションと同様、大幅減となった。成約価格は2,819万円(同10.0%下落)で、3期ぶりに前年同期を下回った。
出典:(公財)東日本不動産流通機構 「首都圏不動産流通市場の動向(2020年04~06月)」
「近畿圏不動産流通市場の動向について(2020年4~6月期)」は、近畿レインズに登録された不動産物件のうち、近畿圏(大阪市、大阪府北部※1、大阪府東部※2、大阪府南部※3、神戸市、阪神間※4、兵庫県その他※5、京都市、京都府その他、滋賀県、奈良県、和歌山県)における2020年4~6月の不動産流通市場の動向をまとめたもの。
2020年4~6月の近畿圏における既存(中古)マンションの成約件数は3,298件(前年同期比24.1%減)で(表2)、3期連続で前年同期を下回った。エリア別に見ても、和歌山県を除くすべてのエリアで前年同期を下回った。
成約価格は、近畿圏平均2,186万円(同4.7%下落)で、2012年10~12月期以来30期ぶりに前年同期を下回った。
既存(中古)一戸建ての成約件数は2,870件(同9.4%減)で、4期ぶりに前年同期を下回った。成約価格は1,769万円(同7.9%下落)で、2期ぶりに前年同期を下回った。
※1 大阪府北部(大阪市以外の淀川以北):池田市・箕面市・豊中市・吹田市・摂津市・茨木市・高槻市・三島郡・豊能郡
※2 大阪府東部(大阪市以外の淀川以南~大和川以北):門真市・守口市・枚方市・寝屋川市・交野市・大東市・四條畷市・東大阪市・八尾市・柏原市
※3 大阪府南部(大和川以南):高石市・河内長野市・松原市・羽曳野市・藤井寺市・富田林市・大阪狭山市・南河内郡・岸和田市・泉大津市・貝塚市・泉佐野市・和泉市・泉南市・阪南市・泉北郡・泉南郡
※4 阪神間:尼崎市・西宮市・芦屋市・宝塚市・伊丹市・川西市・川辺郡(猪名川町)・三田市
※5 兵庫県その他:神戸市と阪神間を除く兵庫県内
出典:(公社)近畿圏不動産流通機構 「近畿圏不動産流通市場の動向について(2020年4~6月期)」