トップ>不動産トピックス>カビを正しく理解している人は約3割、カビに悩んでいる人は約8割
2020年6月10日
リンナイ(株)はこのたび、「『カビ』に関する意識調査」の結果を発表した。カビの実態を探るため、2020年4月11~12日に、全国の20~60代の男女を対象としてインターネット調査を実施し、1,000人の有効回答を得たもの。
調査にあたり、同社では、カビ専門家・矢口貴志氏が監修した、全12問の「カビ対策知識テスト」(表)を用意。平均正解数は7問で、9問以上正解した「カビ対策優等生」は約3割にとどまった。
出典:リンナイ(株) 「『カビ』に関する意識調査」
カビに悩まされているかどうかを単一回答で聞いたところ、「とても悩まされている」が13.2%、「やや悩まされている」が64.3%を占め、約8割がカビに悩んでいることが分かった。最もカビが気になる季節を単一回答で聞いたところ、「夏(梅雨)」(69.6%)が最も多く、約7割を占めた。
カビに悩んでいると回答した775人に、どのような悩みがあるかを複数回答で聞いたところ、「掃除をするのが大変」(80.8%)が最も多く、次いで「水まわりが汚くなる」(60.9%)、「嫌な臭いがする」(43.7%)の順となった。
また、全員に、梅雨の時期の掃除で悩むのはどんなことかを複数回答で聞いたところ、「カビ汚れの掃除」(74.5%)が最も多く、次いで「ホコリの掃除」(32.6%)、「水あかの掃除」(31.5%)の順となった。
カビに悩んでいると回答した人に、カビに悩むのはどんな場所かを複数回答で聞いたところ、「浴室内」(84.4%)が最も多く(図)、次いで「エアコン」(42.6%)、「窓の周辺」(36.8%)の順となった。
全員に、浴室のカビ掃除をどのくらいの頻度で行っているかを単一回答で聞いたところ、「週に1回」以上掃除している人が約3割(「毎日」6.1%、「週に4、5回」3.0%、「週に2、3回」7.2%、「週に1回」19.7%)となった。また、エアコンの掃除の頻度は、「半年に1回」(22.3%)が最も多く、「エアコンのカビ掃除をすることはない」も22.3%と約2割にのぼった。
矢口氏によると、「湿度(60%以上)」「気温(20~30℃が最適)」「栄養分(食べカス・人のアカなど)」の3つの条件が揃うとカビが発生しやすくなるという。また、梅雨時期のカビ対策のポイントとして、(1)換気、除湿を心掛ける(2)こまめな掃除を行い、カビの栄養源を取り除く(3)梅雨入り前にエアコン、浴室などの水まわりの掃除をきちんと行う、の3つを挙げている。
出典:リンナイ(株) 「『カビ』に関する意識調査」