トップ>不動産トピックス>住宅購入・建築を検討するきっかけは「結婚」がトップ、次いで「第一子出生」
2020年5月13日
(株)リクルート住まいカンパニーはこのたび、「『住宅購入・建築検討者』調査(2019年度)」の結果を発表した。首都圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)、東海(愛知県、岐阜県、三重県)、関西(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)、札幌市、仙台市、広島市、福岡市に在住で、住宅の購入・建築、リフォームのタイミングだと感じている20~69歳の男女を対象として、2019年12月6~16日にスクリーニング調査を、2019年12月6~11日に本調査を実施し、1,073件※を集計対象としたもの。
なお、2012年に開始して以来毎年実施しているが、調査の精度を向上させるため、2019年度は対象者を拡大している。
※ 過去1年以内に住宅の購入・建築、リフォームについて「具体的に物件を検索した。もしくは建築・リフォーム会社の情報収集をした、している」「資料請求をした」「モデルルームや住宅展示場、モデルハウスを見学した」「不動産会社、建築、リフォーム会社を訪問した」「購入する物件や、建築・リフォームの依頼先と契約した」のいずれかの行動をしており、検討に関与している人。住宅の購入・建築、リフォームに関する検討内容として「現在の持ち家住宅の大規模リフォーム」/「その他」のみ、「具体的には検討していない」の選択者を除く。
購入検討状況を単一回答で聞いたところ、「初めての購入、建築」(74.4%)が最も多く、次いで「買い替え(持ち家を売却して新しい家を購入、建築)」(16.6%)、「買い増し(持ち家は売らずに新しい家を購入、建築)」(7.8%)の順となった。
購入検討のきっかけを複数回答で聞いたところ、「結婚」(17.8%)が最も多く(図1)、次いで「第一子出生」(14.6%)、「自身/配偶者の転勤」(10.5%)の順となった。地域別に見ると、札幌市・仙台市・広島市では「第一子出生」が最も多く、それぞれ22.2%、18.4%、17.7%だった。
購入・建築を検討しているメインの住宅種別を単一回答で、並行検討している住宅種別を複数回答で聞いたところ、「『新築一戸建て』メインで『注文住宅』を並行検討する率が38.8%と最も高い」結果となり、次いで「『既存(中古)マンション』メインで『新築マンション』を並行検討する率が33.3%」となった。「『注文住宅』検討者は並行検討率が全体的に低い傾向」にあるという。
一戸建てとマンションのどちらを希望するかを単一回答で聞いたところ、「一戸建て」は59.0%(「ぜったい一戸建て」27.3%、「どちらかといえば一戸建て」31.7%)、「マンション」は27.9%(「ぜったいマンション」7.3%、「どちらかといえばマンション」20.7%)だった。地域別に見ると、「一戸建て」が最も多いのは東海(71.3%)で、「マンション」は福岡(40.9%)が最も多かった。
また、新築と既存(中古)のどちらを希望するかを単一回答で聞いたところ、「新築」は68.8%(「ぜったい新築」30.9%、「どちらかといえば新築」37.9%)、「既存(中古)」は8.6%(「ぜったい既存(中古)」1.3%、「どちらかといえば既存(中古)」7.3%)だった。地域別に見ると、「新築」が最も多いのは東海(79.8%)で、「既存(中古)」が最も多いのは札幌市(14.0%)だった。
出典:(株)リクルート住まいカンパニー 「『住宅購入・建築検討者』調査(2019年度)」
広さと駅からの距離のどちらを重視するかを単一回答で聞いたところ、「広さ」は43.4%(「ぜったい広さ」10.8%、「どちらかといえば広さ」32.6%)、「駅からの距離」は39.6%(「ぜったい駅からの距離」5.1%、「どちらかといえば駅からの距離」34.5%)と、「ほぼ拮抗している」結果となった(図2)。年代別に見ると、60代では、「駅からの距離」が58.4%となり、「広さ」(31.0%)を大きく上回った。
新居で解決したかった元の住まいの課題を複数回答で聞いたところ、「資産性がなく、住宅費がもったいない」(20.2%)が最も多く、次いで「住戸が狭い(専有面積)」(19.1%)、「間取り(部屋の配置・数)がよくない」(18.7%)の順となった。
また、住宅購入に関する税制・優遇措置について聞いたところ、「住宅ローン控除の概要」の内容認知率(「言葉も内容も知っていて、関心がある」と「言葉も内容も知っているが、関心はない」の合計)は70.0%となった。
出典:(株)リクルート住まいカンパニー 「『住宅購入・建築検討者』調査(2019年度)」