トップ>不動産トピックス>冬の睡眠に満足していない人は4割以上、二大困りごとは「乾燥」と「寒さ」
2020年2月26日
ダイキン工業(株)はこのたび、「冬の睡眠時における空気の困りごとと寝室環境調査」の結果を発表した。2019年12月5~6日に、首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)在住の男女を対象としてインターネット調査を実施し、400人(男女200人ずつ)の有効回答を得たもの。
冬(12月~2月)の睡眠について、どのくらい満足しているかを単一回答で聞いたところ、「満足していない」人(「満足している」「どちらかというと満足している」と答えなかった人)は合計で43.8%(「満足していない」6.3%、「あまり満足していない」18.0%、「どちらでもない」19.5%)だった。男女別に見ると、男性は44.5%(同7.0%、16.0%、21.5%)、女性は43.0%(同5.5%、20.0%、17.5%)となり、同社では「男女ともに半数近く、4割以上もの人が冬の睡眠に満足していないようだ」としている。
冬の睡眠時に困っていることや気になっていることを複数回答で聞いたところ、男性では「のどの乾燥」(56.0%)が最も多く(図1)、次いで「肌の乾燥」(38.5%)、「空気の乾燥」(33.0%)の順となった。女性では、男性と同様に「のどの乾燥」(61.5%)が最も多く、次いで「手足が冷える」「肌の乾燥」(同率48.0%)、「空気の乾燥」(47.5%)の順となった。「『乾燥』と『寒さ』は冬の睡眠時の二大困りごとといえそうだ」と同社では見ている。
※ダイキン工業(株) 「冬の睡眠時における空気の困りごとと寝室環境調査」
冬の睡眠時にエアコン暖房を使用しているかを単一回答で聞いたところ、「睡眠時にエアコンを使用している」と回答した人は48.0%(「朝まで使用している」12.5%、「タイマー設定※して使用している」35.5%)と約半数を占めた。
冬の睡眠時にエアコン暖房を使うことについて気になることを複数回答で聞いたところ、男女ともに「電気代がかかる」(男性63.5%、女性67.5%)が最も多く、次いで「空気が乾燥する」(同57.5%、67.0%)、「のどが乾燥する」(同44.0%、60.5%)の順となった。「『その他』を除く全ての項目で、女性の方が冬の睡眠時のエアコン使用について気になる人が多くなっている」という。
冬の睡眠時にエアコン暖房以外でしていることを複数回答で聞いたところ、「加湿器を使う」との回答が、男女ともに約4割(男性39.0%、女性40.5%)となり(図2)、「冬の睡眠時における加湿に対する意識は高まりつつあるといえそうだ」と同社では見ている。また、寒さ対策としては、男女ともに「靴下をはく」(同19.5%、38.5%)が最も多かった。
睡眠について詳しい杏林大学名誉教授・古賀良彦氏によると、「寒いからといって厚着したり、靴下をはいたりして寝ること」は「おすすめできない」という。「冬の寝室の睡眠環境として推奨されている室温20℃前後、湿度40~60%の環境づくり」を目指すことが重要だとし、温度については「眠る少し前にエアコンを20℃前後に設定して運転」すること、湿度については「寝室環境やライフスタイルに合わせた無理のない加湿方法を検討し、寝室内の湿度を40~60%に保つように」することを推奨している。
※就寝後から一定の時間が経った後に電源をオフにする設定のこと
※ダイキン工業(株) 「冬の睡眠時における空気の困りごとと寝室環境調査」