トップ>不動産トピックス>「暖房機器を使用していても体の冷えを感じる」が約8割
2020年1月15日
リンナイ(株)はこのたび、「『暖房』に関する意識調査」の結果を発表した。暖房に関する意識を探るため、2019年11月30日~12月1日に、全国の20~60代の男女を対象としてインターネット調査を実施し、1,000人の有効回答を得たもの。
調査にあたり、同社では、循環器専門医・池谷敏郎氏が冬の生活習慣として避けた方が体に良い習慣をピックアップした「冬の生活習慣チェックリスト」(表)を用意。5つ以上当てはまる「危険習慣予備軍※」は49.1%と約半数を占めた。最もチェック数が多かったのは「暖房等で暖めるのはリビングなど使用している部屋のみで、その他の場所(廊下やトイレなど)は暖めない」(75.0%)で、次いで「身体を温める日々の運動習慣がない」(63.0%)、「リビングから上着やストール等を羽織らずにトイレに行くことが多い」(59.2%)の順となった。
※危険習慣予備軍は、高血圧(ヒートショック)や脳血管障害(脳出血・脳梗塞)、虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)、肩こり・腰痛、冷え性等の疾患・症状になるリスクが高まる。
冬(12~2月)のリビングにおいて暖房機器を使用している人は86.4%と8割を超え、年代別に見ると、「年齢が高い人ほどリビングにおいて暖房を使用している傾向がある」という。暖房機器を使用している864人に、リビングで使用している暖房機器を複数回答で聞いたところ、「エアコン」(64.4%)が最も多く、次いで「こたつ」(20.9%)、「石油ストーブ」(17.6%)、「石油ファンヒーター」(17.2%)の順となった。
また、冬(12~2月)の期間、一日のうち、どれくらい暖房機器を使用するかを単一回答で聞いたところ、「朝と夜だけ」(48.3%)が最も多く、次いで「一日中」(34.6%)、「夜だけ」(14.3%)、「朝だけ」(2.7%)の順となった。リビングの暖房機器の設定温度を聞いたところ、平均温度は約22.3℃で、「20-21℃」(25.8%)が最も多く、次いで「24-25℃」(20.3%)、「22-23℃」(20.2%)の順となった。
※リンナイ(株) 「『暖房』に関する意識調査」
冬(12~2月)に暖房機器を使用している927人に、家の中で暖房機器を使用していても体の冷えを感じたことがあるかを単一回答で聞いたところ、「ある」と回答した人は約8割(「頻繁にある」22.1%、「たまにある」57.7%)を占めた。家の中で冷えを感じる場所(複数回答)は、「トイレ」(49.8%)が最も多く、次いで「脱衣所」(46.1%)、「廊下」(39.1%)の順となった。
また、全員に、家の中の場所別に暖房機器を利用しているかを単一回答で聞いたところ、「リビング」では86.4%、「寝室」では54.4%が暖房機器を使用していると回答したが(図)、「脱衣所」は15.7%、「トイレ」は9.2%、「廊下」は3.5%となり、「冷えを感じる場所ほど暖房機器を使用している割合が少ない」ことが分かった。
体を冷やさないために行っている対策(複数回答)は、「厚着する」(76.1%)が最も多く、次いで「温かい飲み物を飲む」(46.3%)、「温まるものを食べる」(37.7%)の順となった。「冬の生活習慣チェックリスト」(表)で当てはまる数が4つ以下の「健康優等生」と、5つ以上の「危険習慣予備軍」で比較すると、「危険習慣予備軍は、健康優等生よりも『暖房の設定温度を上げる』ことが多く、また、『運動する』ことが少ないこと分かった」という。
冬(12~2月)の暖房についての悩み(複数回答)は、「お金がかかる」(72.9%)が最も多く、次いで「乾燥する」(45.0%)、「なかなか部屋が温まらない」(29.0%)の順だった。
※リンナイ(株) 「『暖房』に関する意識調査」