トップ>不動産トピックス>正しい入浴知識を持つ人は約1割。冷え性の4割以上が十分に温まらない半身浴を
2019年11月27日
リンナイ(株)はこのたび、「冷え性と入浴に関する意識調査」の結果を発表した。冷え性と入浴に関する意識を探るため、2019年10月5~6日に、全国の20~60代の男女を対象としてインターネット調査を実施し、1,000人の有効回答を得たもの。
調査にあたり、同社では、入浴科学者・早坂信哉氏が作成した「入浴知識チェックシート」(表)を用意。平均点は6.72点で、全11問中9問以上正解した「入浴優等生」は全体の13.5%と、約1割にとどまった。
冷え性かどうかを単一回答で聞いたところ、冷え性と回答したのは約6割(「とても冷え性」15.7%、「やや冷え性」40.6%)だった。男女別に見ると、男性では約4割(同9.0%、31.6%)、女性では7割以上(同22.4%、49.6%)が冷え性と回答。年代別では、30代が約7割(同19.5%、48.5%)で最も多かった。
冷え性と回答した563人に、体のどの部位に冷えを感じるかを複数回答で聞いたところ、最も多いのは「足先」(89.0%)で、次いで「手先」(67.7%)の順となり、「末端に冷えを感じている人が多い傾向がある」ことが分かった。
また、1日の中で冷えを感じるのはいつかを複数回答できいたところ、最も多いのは「就寝前」(59.0%)で(図)、次いで「起床時」(37.7%)、「勤務中・授業中・家事中」(32.5%)の順となった。「お風呂上がり」との回答も10.3%と、約1割にのぼった。
※リンナイ(株) 「冷え性と入浴に関する意識調査」
全員に、冬の時期はお風呂に入る(湯船につかる)ことが多いか、シャワーだけで済ますことが多いかを聞いたところ、湯船につかる人が約7割(「お風呂に入ることが多い」57.0%、「どちらかというとお風呂に入ることが多い」10.7%)を占めた。冷え性の人では約7割(同58.6%、12.6%)、冷え性ではない人では約6割(同54.9%、8.2%)となり、冷え性の人の方が、湯船につかっている割合が高かった。
また、冬の時期は何度のお風呂に入ることが多いかを単一回答で聞いたところ、「冷え性の人の方が冷え性ではない人よりも41℃以上の熱いお風呂に入っている人が多い」ことが分かった。しかし、早坂氏によると、「41℃以上の熱い湯は急激に体温を上げてしまい、体は懸命に体温を下げようとし、結果として体の温まりは長く続かない」といい、「体の温まりが長く続くのは、むしろぬるめの湯」だという。
入浴する時に半身浴をしているかを単一回答で聞いたところ、3割以上が半身浴をしている(「よくする」7.2%、「たまにする」27.5%)という結果に。冷え性の人では4割以上(同9.8%、34.6%)が半身浴をしているが、早坂氏によると「半身浴は心臓や呼吸器が悪い人にはお勧めだが、40℃の半身浴を10~20分では十分に体が温まらない可能性がある」といい、「健康な人は湯温、時間はこのままで全身浴に切り替えてみてください」としている。