トップ>不動産トピックス>日本の主要都市の都市特性、合計スコア1位は京都市
2019年10月2日
(一財)森記念財団 都市戦略研究所はこのたび、「日本の都市特性評価 2019 概要版」を発表した。政令指定都市や県庁所在地の都市等の国内の主要72都市と東京23区を対象として、都市の強みや魅力といった都市特性を評価・分析したもの。2018年から実施しており、今回で2回目。都市の力を表す6分野(「経済・ビジネス」「研究・開発」「文化・交流」「生活・居住」「環境」「交通・アクセス」)について、計83指標のデータを指数化してスコアを算出した。
国内の主要72都市の合計スコアを見ると、1~3位は前年(2018年)と変わらず、京都市、福岡市、大阪市の順となった(図1)。
1位の京都市は、「研究・開発」「文化・交流」の2分野で1位となり、同研究所では「文化資源と知的資源の両方で突出した強みを持つ、個性的な都市といえる」と見ている。2位の福岡市は、「経済・ビジネス」分野で3位、「生活・居住」分野で12位となった。「とりわけ外国人住民の受入体制が非常に整っている」といい、同研究所では「人・ビジネスいずれも惹きつける寛容な都市としての魅力を有している」と見ている。3位の大阪市は、「経済・ビジネス」「交通・アクセス」の2分野で1位、「文化・交流」分野で2位となった。
※(一財)森記念財団 都市戦略研究所 「日本の都市特性評価 2019 概要版」
東京23区の合計スコアを見ると、1~3位は前年と同様に、千代田区、港区、中央区の順となった(図2)。
1位の千代田区は、「経済・ビジネス」「生活・居住」の2分野で1位、「文化・交流」「交通・アクセス」の2分野で2位となった。また、「自然環境に対する市民の満足度が高まった」といい、「環境」分野での評価が前年の21位から5位に上昇した。2位の港区は、「文化・交流」分野で1位、「経済・ビジネス」分野で2位、「交通・アクセス」分野で3位となった。「前年度に引き続き6分野すべてにおいて、バランス良く高い評価を得ている」という。3位の中央区は、「交通・アクセス」分野で1位、「生活・居住」「環境」の2分野で2位、「経済・ビジネス」分野で3位となった。
※(一財)森記念財団 都市戦略研究所 「日本の都市特性評価 2019 概要版」