トップ>不動産トピックス>首都圏オフィスへの通勤時間は平均49分、通勤ストレスが低いほど仕事満足度が高い傾向
2019年6月26日
(株)ザイマックス不動産総合研究所はこのたび、「首都圏オフィスワーカー調査2019」の結果を発表した。2016年から実施しているもので、3回目となる今回は、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)勤務者の通勤の実態にフォーカスし、通勤ストレスがオフィスワーカーに与える影響について、2019年2月にインターネットで調査し、2,009人の有効回答を得た。
自身が在籍するオフィスへの平均的な通勤時間※を聞いたところ、最も多いのは「40分以上60分未満」(27.4%)で、次いで「60分以上90分未満」(27.2%)、「20分以上40分未満」(20.2%)の順となり、平均値は49分だった。平均通勤時間を性年代別に見ると、「全体的に男性の方が長い」といい、最も長いのは60代男性(60.3分)で、最も短いのは60代女性(36.7分)だった。役員・管理職・正規・非正規別に見ると、管理職(56.8分)が最も長かった。
また、通勤ストレスを0(最低)~10(最高)の11段階で聞いたところ、平均は5.2だった(図1)。通勤時間別に見ると、最も通勤ストレスが高いのは「90分以上」(通勤ストレス7.2)で、次いで「60分以上90分未満」(同6.2)、「40分以上60分未満」(同5.3)の順となり、「通勤時間が長い人ほど通勤ストレスも高くなる傾向があることがわかる」結果となった。
※回答者が通常使用している通勤手段(電車、バス、自動車、自転車、徒歩など)による、自宅からのドア・ツー・ドアの所要時間(片道)。
※(株)ザイマックス不動産総合研究所 「首都圏オフィスワーカー調査2019」を基に不動産ジャパンにて作成
仕事満足度を0(最低)~10(最高)の11段階で聞き、通勤ストレス別に見たところ、通勤ストレス「0~3」のグループでは仕事満足度5.9、通勤ストレス「4~7」では同5.4、通勤ストレス「8~10」では同4.8となり、「通勤ストレスが低いほど仕事満足度は高くなる傾向が見られる」結果となった。
また、プライベート満足度(11段階)を通勤ストレス別に見たところ、通勤ストレス「0~3」のグループではプライベート満足度6.3、通勤ストレス「4~7」では同5.9、通勤ストレス「8~10」では同5.6となり、「仕事満足度ほどの差はないものの、通勤ストレスが低いグループほど平均プライベート満足度が高い結果」となった。
さらに、生産性や勤務先に対するエンゲージメントに関する9つの項目について、どの程度あてはまるかを回答してもらい、その結果を通勤ストレス別に見たところ、「通勤ストレスが低いグループほど、生産性やエンゲージメントに関する項目の評価が高い傾向が見られた」という(図2)。特に差が大きい項目は「毎日楽しく働けている」「時間効率よく(時間の無駄なく)働けている」の2つで、「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人の割合は、通勤ストレスが低い(0~3)グループの方が、通勤ストレスが高い(8~10)グループより、それぞれ32.8ポイント、28.8ポイント高い結果となった。
※(株)ザイマックス不動産総合研究所 「首都圏オフィスワーカー調査2019」を基に不動産ジャパンにて作成
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