トップ>不動産トピックス>問い合わせから契約までの期間が長期化、問い合わせた物件数・不動産会社数とも増加
不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)はこのたび、「不動産情報サイト利用者意識アンケート」調査結果を発表した。不動産情報サイトの利用実態とその推移を調査するために年1回実施しており、今回は16回目。平成30年3月22日~6月21日の間に、一般消費者向けにインターネット上でアンケート調査を行い、不動産情報サイト(携帯・スマートフォンサイトを含む)での物件検索経験者1,651人(男性20.2%、女性79.8%)の有効回答を得たもの。
不動産情報を調べる際に利用したものを複数回答で聞いたところ、「『スマホ』の利用者が男女・年代を問わず大幅増」となったという。
物件を契約した331人に、問い合わせや訪問を行う際に不動産会社を選ぶ時のポイント・気にする点を複数回答で聞いたところ、最も多いのは「写真の点数が多い」(76.1%、売買70.8%、賃貸79.9%)で(図1)、次いで「店舗がアクセスしやすい場所にある」(同42.0%、29.9%、50.5%)、「他にもたくさんの物件を掲載している」(同41.4%、36.5%、44.8%)の順となった。
また、特にポイントとなるもの(単一回答)も、「写真の点数が多い」(同45.6%、46.0%、45.4%)が最も多かったが、「2位以下は売買・賃貸で大きな違いが見られた」といい、売買では「その物件のウィークポイントも書かれている(鉄塔が近い、大通りに面している等)」(9.5%)、「写真の見栄えがよい」(6.6%)の順、賃貸では「他にもたくさんの物件を掲載している」(9.3%)、「店舗がアクセスしやすい場所にある」(8.8%)の順となった。
※不動産情報サイト事業者連絡協議会 「不動産情報サイト利用者意識アンケート」
物件を契約した320人に、問い合わせをした物件数を単一回答で聞いたところ、平均は5.5物件(売買6.0物件、賃貸5.1物件)で、前年の4.9物件(売買5.1物件、賃貸4.9物件)から増加した。内訳を見ると、「6物件以上」(32.8%、前年比6.9ポイント増)が最も多く、次いで「3物件」(同17.5%、1.3ポイント増)、「5物件」(同16.6%、1.0ポイント増)の順となった。
訪問した不動産会社数(対象は物件を契約した304人・単一回答)は、平均2.6社(売買3.1社、賃貸2.3社)で、前年の2.1社(売買2.4社、賃貸2.1社)から増加した。内訳を見ると、「1社」(29.6%、前年比11.8ポイント減)が最も多く、次いで「2社」(同27.0%、増減なし)、「3社」(同21.1%、1.9ポイント増)の順となった。
また、不動産会社に問い合わせをしてから契約までにかかった期間(対象は物件を契約した333人・単一回答)は、「1ヶ月~3ヶ月未満」(同34.8%、14.0ポイント増)が最も多く(図2)、次いで「1週間~1ヶ月未満」(同31.8%、27.2ポイント減)、「3ヶ月~6ヵ月未満」(同13.2%、10.5ポイント増)の順となった。売買では「3ヶ月以上」(「3ヶ月~6ヶ月未満」「6ヶ月以上」の合計)が44.2%(前年比23.3ポイント増)に、賃貸では「1ヶ月以上」(「1ヶ月~3ヶ月未満」「3ヶ月~6ヶ月未満」「6ヶ月以上」の合計)が47.7%(同30.9ポイント増)に増加していることから、RSCでは「契約までの期間が長期化していることがわかった」と見ている。
※不動産情報サイト事業者連絡協議会 「不動産情報サイト利用者意識アンケート」