トップ>不動産トピックス>家庭科男女必修世代の20~30代夫婦、家事スタイルは「夫婦それぞれが臨機応変に」
花王(株)生活者研究センターはこのたび「くらしの現場レポート」において、家庭科男女必修世代の夫婦の家事に関するレポートを発表した。家庭科男女必修世代にあたる20~30代夫婦の暮らし方や家事スタイルについてのレポートで、「生活者の暮らしに関わる意識と行動について」調査と「家事の意識実態について」調査の結果をまとめたもの。
平成18年9月と平成28年9月に実施した「生活者の暮らしに関わる意識と行動について」調査※1より、20~30代の夫の家事の担当※2について見ると、平成18年は「ごみ出し(出すだけ)」「浴室掃除」「資産管理」「家計管理」が多かったが、平成28年は「調査項目のすべてにおいて担当割合が上昇し、『洗濯』『掃除』全般にまで広がっている」結果となった(図1)。平成18年から平成28年の10年間で15ポイント以上上昇したのは、「トイレ掃除」「食事の後片付け」「部屋の掃除」「洗濯物を洗う」「洗濯物を干す」「洗濯物を取り込む」「レンジまわりの掃除」「玄関や家の外まわりの掃除」「家計管理」と、多岐にわたるという。
※1 平成18年9月と平成28年9月に、首都圏に住む既婚男性(家事を平日も休日も全くしない人を除く)を対象としてインターネット調査を実施し、平成18年9月は116人(調査対象は20~30代)、平成28年9月は635人(調査対象は20~50代。20~30代196人、40~50代439人)の有効回答を得た。
※2 「妻が主担当」「妻が主、自分が一部」「自分が主、妻が一部」「自分が主担当」「その家事をしない」の5択のうち、「自分が主担当」「自分が主、妻が一部」の合計。

※花王(株)生活者研究センター 「生活者の暮らしに関わる意識と行動について」(平成18年9月・平成28年9月実施)
20~30代夫婦への家庭訪問インタビュー※3からは、「夫婦で目指す理想の生活スタイルのゴール(生活)を共有し、家事はお互いのやり方をすり合わせて最適な方法を選ぶなど、暮らしをマネジメントする感覚で家事にも取り組む様子が見られた」といい、家庭科男女必修世代は「まず自分たちがどう暮らしたいかを考え、家事はその暮らしを成立させるための『大切な仕事』ととらえている」と同センターでは見ている。また、「家事の明確な分担を決めず、できる方ができるときに行い、手が空いているときは一緒に行うという、さりげなくフォローし合う臨機応変なスタイルも目立つ」とも見ている。
「家事の意識実態について」調査※4より、妻が「夫の家事のやり方に不満がある」という割合を家事シェアの状況別※5に見ると、家事全般を妻がする世帯(324世帯)では55%(「あてはまる」21%、「ややあてはまる」34%)、家事を分担する世帯(81世帯)では58%(同20%、38%)だったが、家事を臨機応変にする世帯(95世帯)では40%(同8%、32%)と低かった。また、「夫の家事に満足している」割合は、家事全般を妻がする世帯では45%(同11%、34%)だったが、家事を分担する世帯では76%(同36%、40%)、家事を臨機応変にする世帯では82%(同36%、46%)と高かった。
「夫が自信を持ってできる家事」と「妻が安心して夫に任せられると思う家事」の割合は、「家事を臨機応変にできる世帯では、家事全般を妻がする世帯、家事分担している世帯に比べ、多くの家事において、夫は自信を持って家事を行っている割合が高く、妻も安心して夫に家事を任せられると感じている割合も高いことが分かった」という(図2)。
※3 平成28年11月と平成29年6月に、首都圏に住む20~30代の子どもがいる共働き世帯10世帯を対象として実施。
※4 平成29年4月に、首都圏に住むDINKSおよび末子が小学生以下の夫婦514世帯を対象として、インターネット調査を実施。
※5 「家事は妻がほとんどしている」「家事は『分担』を決めている」「家事は明確な分担は決めずに『臨機応変』にできる方がしている」「家事は夫がほとんどしている」の4択から、最も近い状況を自己申告。

※花王(株)生活者研究センター 「家事の意識実態について」(平成29年4月実施)