トップ>不動産トピックス>「買って住みたい街」ランキング、首都圏は「戸塚」、関西圏は「姫路」、中部圏は「高岳」が1位
(株)LIFULLはこのたび、「2018年 LIFULL HOME'S住みたい街ランキング」を発表した。同社サイトに平成29年に掲載された物件のうち、実際の検索・問い合わせ数から「実際に探されている街・駅」を算出したもの。「買って住みたい街」は購入物件、「借りて住みたい街」は賃貸物件の順位。
首都圏の対象地域は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県。
「買って住みたい街」ランキングでは、前回(平成28年)4位だった「戸塚」が1位となり(図1)、2年連続で上位にランクインした。2位は前回と同じく「目黒」、3位は「八王子」(前回22位)となった。同社では「郊外の駅の住宅地であっても、駅勢圏が広く事業集積性とターミナル性のあるエリアは、生活や環境面などで根強い人気があることが明らかとなった」としている。
「借りて住みたい街」ランキングでは、2年連続で「池袋」が1位。2位は「川崎」(前回4位)、3位は「中野」(前回5位)で、ともに前回より順位を上げる結果となった。「上位駅は、いずれもショッピングや飲食などの店舗が数多くあり、大型商業施設も教育・文化施設も充実していて回遊性およびエンタテインメント性の高い街」で、「買って住みたい街」とは違い、「都心駅や都内の人気住宅地がある駅も上位に登場している」と同社では分析している。
※(株)LIFULL 「2018年 首都圏版LIFULL HOME'S住みたい街ランキング」
近畿圏の対象地域は、大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県。
「買って住みたい街」ランキングでは、前回4位だった「姫路」が1位に。2位は、前回9位の「西宮北口」、3位は前回8位の「桃山台」となり、「いずれも近畿圏中心部からやや外れた郊外、近郊の駅」がトップ3となった。「姫路」は「借りて住みたい街」ランキングでも5位となっており、「近年特に注目度が上がっている」という。同社では、「姫路城に代表されるインバウンド効果で姫路経済圏が活性化しており、事業集積性の高まりとともに雇用が増加して居住ニーズが顕在化したことが主な要因と考えられる」としている。
「借りて住みたい街」ランキングでは、トップ3は前回と同様、1位「三ノ宮」2位「新大阪」3位「江坂」の順だった。4位は前回9位の「出町柳」、5位は前回11位の「姫路」で、「ランキングの顔ぶれは前回から大きな変化はなかった」という。
※(株)LIFULL 「2018年 近畿圏版LIFULL HOME'S住みたい街ランキング」
中部圏の対象地域は、愛知県、三重県、岐阜県。
「買って住みたい街」ランキングでは、前回22位だった「高岳」が1位となった。2位は前回と同じく「丸の内」、3位は前回1位の「一社」だった。1位の「高岳」、6位の「吹上」、7位の「茶屋ヶ坂」など、「名古屋市内でも人気住宅地のある駅や交通利便性の良好な駅が名を連ねて」おり、「今回も名古屋市内一極集中という傾向に変化はなかった」と分析している。
「借りて住みたい街」ランキングでは、前回2位の「藤が丘」が1位に。2位は前回1位の「新栄町」だった。3位は前回6位の「中村公園」で、同社では「7位にランクインした『中村区役所』、10位の『本陣』と並び、名古屋駅西側に位置する中村区内での賃貸ニーズが高くなっていることが明らか」で、「賃料水準が東側に比べるとまだまだ安価で、若年層の給与所得者や学生に人気が高いようだ」と見ている。
※(株)LIFULL 「2018年 中部圏版LIFULL HOME'S住みたい街ランキング」