トップ>不動産トピックス>首都圏の既存(中古)住宅成約件数、マンションは過去最高を更新、一戸建ては減少
(公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)はこのたび、「首都圏不動産流通市場の動向(2017年)」を発表した。同機構に登録された不動産物件のうち、首都圏(東京都区部、東京都多摩地域、埼玉県、千葉県、横浜市・川崎市、神奈川県その他)における平成29年1~12月の不動産流通市場の動向をまとめたもの。
平成29年の首都圏における既存(中古)マンションの成約件数は3万7,329件(前年比0.4%増)で(表1)、3年連続で前年を上回り、前年に引き続き過去最高を更新した。エリア別に見ると、東京都区部、東京都多摩、千葉県で前年を上回る結果となった。
成約物件の㎡単価は、首都圏平均50.00万円(同4.4%上昇)で、5年連続での上昇。平成6年以来、23年ぶりの50万円台となった。エリア別に見ても、すべてのエリアで前年から上昇した。
成約物件価格は首都圏平均3,195万円(同4.8%上昇)で、㎡単価と同様に、5年連続で上昇。また、すべてのエリアで前年から上昇する結果となった。
成約物件の平均専有面積は63.91㎡(同0.4%拡大)で、5年ぶりに拡大。平均築年数は20.70年(前年は20.26年)と経年化が進む結果となった。
※(公財)東日本不動産流通機構 「首都圏不動産流通市場の動向(2017年)」
平成29年の首都圏における既存(中古)一戸建ての成約件数は1万2,743件(前年比3.4%減)で(表2)、3年ぶりに前年を下回った。エリア別に見ると、東京都区部を除くすべてのエリアで前年から減少した。
成約物件価格は、首都圏平均3,072万円(同1.4%上昇)で、3年連続での上昇となった。
成約物件の平均土地面積は147.68㎡(同1.0%縮小)、平均建物面積は105.73㎡(同0.2%縮小)で、ともに前年から縮小。平均築年数は20.99年(前年は20.81年)だった。
新築一戸建て住宅の成約件数は5,412件(前年比3.2%増)で、3年連続で前年を上回った。成約物件価格は首都圏平均で3,537万円(同0.4%上昇)となり、2年連続で前年から上昇した。成約物件の平均土地面積は119.93㎡(同0.7%拡大)、平均建物面積は98.32㎡(同0.1%縮小)だった。
土地(100~200㎡)の成約件数は5,932件(同3.5%減)で、3年ぶりに前年を下回った。成約物件の㎡単価は首都圏平均19.62万円(同1.7%上昇)で、2年連続での上昇となった。成約物件価格は首都圏平均2,842万円(同1.6%上昇)で、㎡単価と同様、2年連続で上昇する結果となった。
※(公財)東日本不動産流通機構 「首都圏不動産流通市場の動向(2017年)」