トップ>不動産トピックス>住み替え・リフォーム検討者の「住まいの買い時感」、前回より0.4ポイント増加
(株)リクルート住まいカンパニーはこのたび、「『住まいの買いどき感』調査(2017年9月度)」の結果を発表した。一般生活者の「買い時感」の実態を把握することを目的に、3ヶ月に1度実施しているもので、今回は平成29年9月13~20日に、首都圏(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)、札幌市、仙台市、東海(愛知県・岐阜県・三重県)、関西(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)、広島市、福岡市に在住している20~69歳の男女を対象としてインターネット調査を実施し、5万7,925人の有効回答を得た。
持ち家非意向者(「賃貸に住み続けたい(持ち家を買うつもりはない)」)と未定者(「まだわからない、未定」)を除いた人に、「今は住宅の購入や建築・リフォームのタイミングだと感じているか」を単一回答で聞いたところ、「住まいの買い時」と感じている人は15.7%で(図1)、前回(平成29年6月)の16.7%から1.0ポイント減少し、前年同月(平成28年9月)の17.4%を1.7ポイント下回った。都市別に見ると、「広島市を除く6都市圏で買い時感が前回調査より減少した」という。
このうち、住み替えやリフォームを検討している人では、「住まいの買い時」と感じている人の割合は39.9%で、前回(39.5%)より0.4ポイント、前年同月より0.7ポイント増加した。また、検討している住宅種別ごとに見ると、新築分譲マンションの購入検討者では40.4%(前回41.6%)、既存(中古)一戸建ての購入検討者では39.8%(同40.4%)となり、前回から減少した。一方、注文住宅の購入検討者では42.6%(同42.2%)、新築分譲一戸建ての購入検討者では44.1%(同42.3%)、既存(中古)マンションの購入検討者では36.4%(同34.8%)となり、前回から増加する結果となった。
※(株)リクルート住まいカンパニー 「『住まいの買いどき感』調査(2017年9月度)」
「今は住宅を買うタイミング、建築・リフォームするタイミングだと感じている」人に、買い時と感じる理由を複数回答で聞いたところ、最も多いのは「消費税率の引き上げが予定されているから」(24.3%、前回20.7%)で(図2)、次いで「お金が借りやすいから」(同19.5%、19.4%)、「景況感が上昇しているから」(同15.2%、17.4%)の順となった。平成28年3月調査から前回まで増加が続いていた「景況感が上昇しているから」は、減少に転じた。前回と比べ「金利が上がりそうだから」(12.7%、前回13.8%)、「物価が上昇しそうだから」(同9.9%、10.8%)も減少しており、同社では「景況感上げ止まりとの関連がうかがえる」と見ている。
※(株)リクルート住まいカンパニー 「『住まいの買いどき感』調査(2017年9月度)」より抜粋