トップ>不動産トピックス>不動産会社を選ぶポイント、「写真の点数」が突出して多い
不動産情報サイト事業者連絡協議会(以下RSC)はこのたび、「不動産情報サイト利用者意識アンケート」調査結果を発表した。不動産情報サイトの利用実態とその推移を調査するために年1回実施しており、今回は15回目。平成29年3月15日~5月15日の間に、過去1年間のうちに住まいを賃貸または購入するために不動産物件情報を調べた人を対象としてインターネット調査を実施し、1,098人(男性40.9%、女性59.1%)の有効回答を得たもの。
物件を契約した人(437人)が、物件を検討する際に問い合わせた不動産会社の数は、平均2.8社(売買物件契約者(62人)、賃貸物件契約者(375人)とも同じ)で、前年(平成28年)の平均3.3社から減少。RSCは「物件情報の拡充が進んだ結果、ユーザーが問い合わせる不動産会社数自体を絞り込んでいる様子が読み取れる」としている。割合は、「2社」(27.9%)が最も多く、次いで「1社」(23.6%)、「3社」(22.7%)の順。「3社までの合計」は74.2%を占めた。
訪問した不動産会社の数は、平均2.1社(売買物件契約者2.4社、賃貸物件契約者2.1社)で、前年の平均2.5社から減少した。割合は、「1社」(41.4%)が最も多く、次いで「2社」(27.0%)、「3社」(19.2%)の順だった。売買物件契約者では「4社以上」が22.7%となり、「賃貸より12.0ポイントも高い」結果となった。
物件検索後に問い合わせや訪問をする不動産会社を選ぶ際のポイントを複数回答で聞くと、「写真の点数が多い」(83.3%、売買物件契約者67.7%、賃貸物件契約者85.9%)が突出して多く(図1)、次いで「他にもたくさんの物件を掲載している」(同46.2%、56.5%、44.5%)、「店舗がアクセスしやすい場所にある」(同42.6%、38.7%、43.2%)の順となった。特にポイントとなるもの(単一回答)も、「写真の点数が多い」(同45.1%、29.0%、47.7%)が最も多かった。
※不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC) 「『不動産情報サイト利用者意識アンケート』調査結果」
売買物件契約者・賃貸物件契約者それぞれに、不動産会社に求めるものを複数回答で聞いたところ、売買・賃貸とも1位は「正確な物件情報の提供」(売買物件契約者82.3%、賃貸物件契約者87.5%)、2位は「物件に対する詳細な説明」(同72.6%、76.3%)だった(図2)が、3位以下は売買・賃貸で「求めるものが大きく異なることがわかる」結果となった。また、特にポイントとなるもの(単一回答)を聞くと、売買・賃貸とも1位は「正確な物件情報の提供」(同38.7%、35.5%)、2位は「物件に対する詳細な説明」(同16.1%、19.2%)となり、「不動産会社に求めるもの」と順位が同じだった。「購入後・入居後のアフターフォロー」は売買で3位・賃貸で4位、「親切・丁寧な対応」は売買で4位・賃貸で3位となり、「正確で詳細な物件情報の提供はもちろんのこと、"対応"の良し悪しも成約に大きな影響を与えそうだ」とRSCでは見ている。
物件を検索した人に、物件情報を探す際に希望する設備等を複数回答で聞いたところ、トップ3は、売買一戸建て(117人)では「駐車場あり」(70.9%)、「追い焚き風呂」(62.4%)、「システムキッチン」(46.2%)の順、売買マンション(145人)では「オートロック」(55.9%)、「追い焚き風呂」(51.0%)、「TVモニタ付きインターフォン」(49.7%)の順、賃貸物件※(773人)では「バストイレ別」(77.0%)、「エアコン付き」(52.6%)、「室内洗濯機置場」(45.0%)の順だった。
※一戸建てを除く
※不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC) 「『不動産情報サイト利用者意識アンケート』調査結果」