トップ>不動産トピックス>2017年7~9月の首都圏既存(中古)マンション成約件数、10四半期連続で増加
(公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)はこのたび、「季報 Market Watch サマリーレポート 2017年7~9月期」を発表した。同機構に登録された不動産物件のうち、首都圏(東京都区部、東京都多摩、埼玉県、千葉県、横浜市・川崎市、神奈川県他)における平成29年7~9月の不動産流通市場の動向をまとめたもの。
平成29年7~9月の首都圏における既存(中古)マンションの成約件数は8,791件(前年同期比プラス0.8%)で(表1)、10四半期連続で前年同期を上回った。平均成約㎡単価は50.18万円(同プラス4.4%)で19四半期連続、平均成約価格は3,204万円(同プラス5.1%)で20四半期連続して前年同期を上回った。成約物件の平均専有面積は63.86㎡(同プラス0.7%)、平均築年数は20.89年(同プラス0.60年)だった。築年帯別の成約件数構成比を見ると、築31年以上の比率が26.4%(前期25.5%)に、築6~10年も15.8%(同15.6%)に拡大した。
エリア別に見ると、成約件数は、東京都区部・東京都多摩・埼玉県において前年同期比で増加。東京都区部は10四半期連続、東京都多摩は5四半期連続で、前年同期を上回った。平均成約㎡単価は、神奈川県他を除く全てのエリアにおいて、前年同期比で上昇。東京都区部は19四半期連続、埼玉県・千葉県は13四半期連続、横浜・川崎市は7四半期連続で、前年同期を上回る結果となった。一方、神奈川県他は、5四半期ぶりに前年同期を下回った。
※(公財)東日本不動産流通機構 「季報 Market Watch サマリーレポート 2017年7~9月期」
平成29年7~9月の首都圏における既存(中古)一戸建ての成約件数は3,006件(前年同期比マイナス4.5%)で(表2)、3四半期連続で前年同期を下回った。平均成約価格は3,080万円(同マイナス0.1%)で、「ほぼ横ばいながら」5四半期ぶりに前年同期を下回った。成約物件の平均土地面積は147.84㎡(同マイナス0.6%)で、平均建物面積は106.22㎡(同マイナス0.9%)だった。平均築年数は21.17年(同プラス0.10年)となった。築年帯別の成約件数構成比を見ると、「築16年以上のシェアが前期比で拡大し」、築31年以上の物件が占める割合は23.0%と、前期(21.7%)から拡大した。
エリア別に見ると、成約件数は、東京都多摩と横浜・川崎市を除く全てのエリアにおいて前年同期比で減少。神奈川県他は4四半期連続、東京都区部は5四半期ぶりに前年同期を下回った。平均成約価格は、横浜・川崎市と埼玉県を除く全てのエリアにおいて、前年同期比で下落。東京都区部は3四半期連続で前年同期を下回った。一方、横浜・川崎市は、7四半期連続で前年同期を上回った。
※(公財)東日本不動産流通機構 「季報 Market Watch サマリーレポート 2017年7~9月期」