トップ>不動産トピックス>3割超が「通勤電車の混雑が原因で引っ越したいと思ったことがある」
アットホーム(株)はこのたび、「“満員電車と住まいの関係”調査」の結果を発表した。1都3県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)在住で、電車を使って都内に勤務する20~69歳の会社員を対象として、平成29年8月25~26日にインターネット調査を実施し、618人(男女309人ずつ)の有効回答を得たもの。
通勤電車の混雑が原因で、引っ越しをしたいと思ったことがあるかを単一回答で聞いたところ、「引っ越したい」と思った人は33.2%で(図1)、3割超を占めた。また、実際に、通勤電車の混雑が嫌で、引っ越しをしたことがある人は8.3%だった。
現在の住まいは、通勤時の混雑を考慮して場所を決めたかどうかを聞いたところ、「はい」は24.9%、「いいえ」は75.1%で、4人に1人が「通勤時の混雑を考慮して場所を決めた」ことが分かった。「いいえ」と回答した464人に、通勤の混雑具合も考慮して住む場所を決めれば良かったと思うかを聞くと、「はい」は21.8%、「いいえ」は78.2%となり、「実際に住んでから初めて通勤時の満員電車を体験して、後悔している人は少なくないようだ」と同社では見ている。
今後引っ越しをする際、電車の混雑具合を意識して住まい探しをしようと思うかを聞いたところ、「はい」は45.3%、「いいえ」は54.7%となり、「次の引っ越しは電車の混雑も意識して住まい探しをしたい」という人は4割超となった。
※アットホーム(株) 「“満員電車と住まいの関係”調査」
物件探しの際、不動産店の担当者に、電車の混雑に関する情報も教えて欲しいと思うかを単一回答で聞いたところ、「はい」は57.8%、「いいえ」は42.2%となり、「電車の混雑に関する情報を教えて欲しい」という人は6割弱だった。一方、これまで物件探しの際、不動産店の担当者から電車の混雑に関する情報を教えてもらったことがある人は11.2%と、1割程度だった。
現在一人暮らしをしているとして、同じ額の家賃を払うなら、「(A)間取り1R、広さ20㎡、会社から徒歩10分の部屋」と「(B)間取り1LDK、広さ40㎡、会社から電車に60分乗り続けて通勤する距離にある部屋」のどちらを選ぶかを聞いたところ、Aを選ぶ人は61.0%(「A」28.0%、「どちらかというとA」33.0%)となった(図2)。同社では、「部屋の広さよりも通勤の楽さをとる人が多いようだ」と見ている。
※アットホーム(株) 「“満員電車と住まいの関係”調査」