トップ>不動産トピックス>平成29年上半期の住宅リフォーム市場規模、前年同期と比べ6.9%増
(株)矢野経済研究所は平成29年9月5日、平成29年第2四半期における「住宅リフォーム市場に関する調査」の結果を発表した。同研究所では、国内の住宅リフォーム市場の短期的な市場トレンド調査を実施しており、今回は平成29年4~6月(第2四半期)に調査を行ったもの。
なお、同調査では、(1)10㎡超の増改築工事(2)10㎡以下の増改築工事(3)設備修繕・維持関連(4)家具・インテリア等の4分野を住宅リフォーム市場と定義している。
平成29年第2四半期(4~6月)の住宅リフォーム市場規模は、速報値で1兆5,932億円となり、前年同期(平成28年4~6月)と比べ10.9%の増加と推計している(図)。同研究所では、「平成28年後半より3四半期連続で前年同期比プラスとなり、全体的に低迷していたリフォーム市場は、ここへきて回復の兆しが見えてきた」と見ている。
また、平成29年上半期(1~6月)の住宅リフォーム市場規模は、速報値で2兆8,770億円となり、前年同期(平成28年1~6月)と比べ6.9%の増加と推計している。
※(株)矢野経済研究所 「住宅リフォーム市場に関する調査を実施~2017年第2四半期~」より転載
平成29年の住宅リフォーム市場規模については、「第1・第2四半期は共にほぼ平成27年と同じ水準で推移していること」「3四半期連続で前年同期比増などの回復基調が見られること」から、「平成27年並みの規模で推移する」とし、6兆2,000億円~6兆4,000億円と予測している。
また、「平成31年10月に消費税増税が実施される予定であるが、今後、工期のかかる大規模リフォームを中心に実需がこれに先行するかたちで顕在化するものと想定される」と見ており、「住宅リフォーム需要は消費税増税の時期まで緩やかに伸びていく」と予測している。