トップ>不動産トピックス>「住まいの買い時と感じる」人、全てのエリア・全ての住宅種別で前回より低下
(株)リクルート住まいカンパニーはこのたび、「『住まいの買いどき感』調査(2017年6月度)」の結果を発表した。一般生活者の「買い時感」の実態を把握することを目的に、3ヶ月に1度実施しているもので、今回は平成29年6月16~18日に、首都圏(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)、札幌市、仙台市、東海(愛知県・岐阜県・三重県)、関西(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)、広島市、福岡市に在住している20~69歳の男女を対象としてインターネット調査を実施し、5万7,499人の有効回答を得た。
持ち家非意向者(「賃貸に住み続けたい(持ち家を買うつもりはない)」)と未定者(「まだわからない、未定」)を除いた人に、「今は住宅の購入や建築・リフォームのタイミングだと感じているか」を単一回答で聞いたところ、「住まいの買い時」と感じている人は16.7%で(図1)、前回(平成29年3月)の17.2%から0.5ポイント低下、前年同月(平成28年6月)の18.3%から1.6ポイント低下した。都市別に見ると、前回と比べ「全てのエリアで買い時感が減少した」という。
このうち、住み替えやリフォームを検討している人の買い時感を、検討している住宅種別ごとに見ると、注文住宅の購入検討者では42.2%(前回43.4%)、新築分譲マンションの購入検討者では41.6%(同45.8%)、新築分譲一戸建ての購入検討者では42.3%(同43.9%)、中古マンションの購入検討者では34.8%(同38.4%)、中古一戸建ての購入検討者では40.4%(同44.2%)となり、全ての住宅種別で低下する結果となった。
※(株)リクルート住まいカンパニー 「『住まいの買いどき感』調査(2017年6月度)」
「今は住宅を買うタイミング、建築・リフォームするタイミングだと感じている」人に、買い時と感じる理由を複数回答で聞いたところ、最も多いのは「消費税率の引き上げが予定されているから」(20.7%、前回21.8%)で(図2)、次いで「お金が借りやすいから」(同19.4%、20.6%)、「景況感が上昇しているから」(同17.4%、15.9%)の順となった。「景況感が上昇しているから」は、5四半期連続で上昇しており、前回と比べ1.5ポイント上昇と「上昇幅が最も大きい」という。前回まで増加傾向だった「金利が上がりそうだから」(同13.8%、15.0%)、「住宅価格が上昇しそうだから」(同13.3%、14.2%)は、減少に転じる結果となった。
※(株)リクルート住まいカンパニー 「『住まいの買いどき感』調査(2017年6月度)」