トップ>不動産トピックス>サービス付き高齢者向け住宅、約6割が「終の住まいとしたい」。外出の自由に満足
(一財)サービス付き高齢者向け住宅協会(以下、サ住協)はこのたび、「入居者満足度調査」の結果を発表した。全国36都道府県のサ住協会員である237住宅に入居している高齢者を対象として、平成29年3月1~31日にアンケート調査を実施し、2,391件の有効回答を得たもの。入居者の年齢は、80歳代が53%、90歳代が22%、70歳代が17%、60歳代が5%。介護度は、「自立(認定無し)」が22%、「要支援1」が15%、「要支援2」が14%、「要介護1」が15%、「要介護2」が12%、「要介護3」が6%、「要介護4」が4%、「要介護5」が2%だった。
入居当時、現在のサービス付き高齢者向け住宅にどのくらいの期間、生活する予定だったかを単一回答で聞いたところ、「終の住まい」が52%と過半数を占め、「一時的な住まい」と回答した人の割合は12%だった。入居当時の世帯状況(単一回答)は、「単独世帯」(65%)が最も多く、次いで「夫婦世帯」(18%)、「子夫婦と同居」(6%)の順だった。
入居の際の決定状況(単一回答)は、「入居者本人が決めた」が27%、「家族等と相談し入居者本人が決めた」が39%となり、合計すると「入居者本人が決めた」が約7割を占めた。「家族等と相談し家族が決めた」は26%、「医療機関等の専門家が決めた」は2%だった。
入居後の満足度を聞いたところ、「大変満足している」が11%、「満足している」が57%となり、7割近くが満足していることが分かった。実際入居してみて満足している点(複数回答)は、「外出等自由」「プライバシー」「居室設備」が多かった(図1)。一方、実際入居してみて期待外れの点(複数回答)は、「食事内容」が多かった。
今後も入居を継続したいと考えているかを単一回答で聞いたところ、「終の住まいとしたい」が57%を占める結果となった。
※(一財)サービス付き高齢者向け住宅協会 「入居者満足度調査」より抜粋して作成
居室の鍵は自分で管理しているかどうかを単一回答で聞いたところ、「自分で管理している」が最も多く79%を占め、「住宅側の職員が管理している」は7%、「家族が管理している」は5%だった。また、入居しているサービス付き高齢者向け住宅の建物入口の鍵について(単一回答)は、「鍵がかかっており、外出時は管理人などに外出の連絡(届け出)をしなくてはならない」が26%(図2)、「鍵はかかっていないが、外出時は管理人などに外出等の連絡(届け出)をしなくてはならない」が23%、「鍵がかかっているが、外出時は管理人などに外出の連絡(届け出)をしなくてもよい」が19%、「鍵はかかっておらず、外出時に管理人などに外出等の連絡(届け出)も必要ない」が15%となった。
サービス付き高齢者向け住宅での必須サービス※の1つである「生活相談サービス」(心身の状態が悪い時や生活上困ったことがある時に、住宅の管理者や職員に話をする等)を利用しているかを単一回答で聞いたところ、「利用したことがある」は57%で、「利用したことがない」は33%、「相談サービスを知らない」は5%となった。
また、「安否確認サービス」を受けているか(単一回答)では、「受けている」は63%で、「受けていない」は15%、「安否確認サービスを知らない」は11%となった。
※サービス付き高齢者向け住宅では、生活相談サービス・安否確認サービスが必須
※(一財)サービス付き高齢者向け住宅協会 「入居者満足度調査」