トップ>不動産トピックス>リフォーム潜在需要は50歳代が最多、経験者ほど需要が高まる
(一社)住宅リフォーム推進協議会はこのたび、「インターネットによる住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動に関する第10回調査」の結果を発表した。住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動の実態について明らかにすることを目的として、平成28年10月13~16日に、全国の持ち家に居住する30歳以上の男女1万3,932人を対象として予備調査を実施し、予備調査で「10年以内にリフォームしたい」と回答した1,000人(一戸建て727人、マンション273人)を対象として本調査を実施したもの。
予備調査において、リフォーム意向の時期を年代別に見たところ、40歳代・50歳代・60歳代では、半数以上が「リフォームをしたい」(「時期は分からないがいずれしたい」含む)と回答した(図1)。「30歳代から50歳代までは年代が高くなるにつれて“リフォームしたい”という比率は高まり、50歳代の56.1%をピークに60歳代、70歳代とその比率はだんだん低くなる」という。
※(一社)住宅リフォーム推進協議会 「インターネットによる住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動に関する第10回調査」
本調査において、過去のリフォーム実施の有無を住宅の種類別に見たところ、「行ったことがある」と回答したのは、全体(1,000人)では61.7%、一戸建て(727人)では66.2%、マンション(273人)では49.8%となり、「リフォーム需要はリフォーム経験者ほど高まることがわかる」結果となった。また、過去のリフォーム実施の有無を築後年数別に見ると、「築後15年~20年未満を境に、築後年数の増加と共に過去にリフォームを“行ったことがある”の割合が急増する」という。
リフォームの予算は、一戸建て・マンションともに「100万~300万円未満」(一戸建て40.3%、マンション35.9%)が最も多く(図2)、次いで「50万~100万円未満」(同19.8%、25.6%)、「300万~500万円未満」(同17.2%、20.9%)の順だった。一戸建て・マンションともに「500万円超の比率が前回調査と比べ増加した」という。平均は、一戸建てでは292万円、マンションでは265万円で、前回(平成26年)の250万円、237万円からそれぞれ上昇した。
※(一社)住宅リフォーム推進協議会 「インターネットによる住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動に関する第10回調査」