トップ>不動産トピックス>一人暮らしをしている20~30代の6割超が「近所付き合いはない」
(独)都市再生機構(UR都市機構)はこのたび、「一人暮らし男女のご近所付き合いに関するアンケート調査」の結果を発表した。1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)で一人暮らしをしている20~30代の男女を対象にインターネット調査を行い、600人の有効回答を得たもの。
近隣住民とのコミュニケーションのあり方について単一回答で聞いたところ、「近所付き合いはない」が63.5%を占め(図1)、「声を出してあいさつをする」が33.8%、「立ち話をする」が1.7%となるなど、「近隣住民とのコミュニケーション不足が浮き彫りとなる」結果となった。
近所付き合いの必要性について単一回答で聞いたところ、「必要だと思う」と回答したのは半数以上(「必要だと思う」9.7%、「どちらかと言えば必要だと思う」40.7%)を占めた。理由(複数回答・総数302人)は、「あいさつをすると気持ちが良いから」(52.6%)が最も多く、次いで「近くに顔見知りがいる安心感があるから」(50.7%)、「困った時に助けてもらえるから」(47.7%)の順となり、「近隣住民とのコミュニケーションに対して好意的な反応が目立つ結果」となった。
また、近所付き合いの必要性について、自身が家庭を持ったと想定した上で聞いたところ、「必要だと思う」は7割以上(「必要だと思う」32.8%、「どちらかと言えば必要だと思う」41.0%)で、理由(複数回答・総数443人)は「困った時に助けてもらえるから」(59.8%)が最も多く、次いで「近くに顔見知りがいる安心感があるから」(59.6%)、「情報が得られる(生活や地域に関することなど)から」(49.2%)の順だった。同機構では「ライフステージに合わせて近隣住民との距離感も変わっていくことがうかがえる」としている。
※(独)都市再生機構 「一人暮らし男女のご近所付き合いに関するアンケート調査」
近所付き合いがない理由を複数回答(総数381人)で聞いたところ、「普段顔を合わせないから」(48.6%)が最も多く、次いで「話すキッカケがないから」(42.5%)、「面倒くさいから」(40.2%)の順となった(図2)。同機構では「住民ごとの生活時間の違いのほか、近所の人との接点やきっかけがない居住環境であることも影響していると考えられる」としている。
※(独)都市再生機構 「一人暮らし男女のご近所付き合いに関するアンケート調査」