トップ>不動産トピックス>民間住宅ローン、借り換えまでの経過年数「5年以下」が最多
住宅金融支援機構はこのたび、「2015年度 民間住宅ローン借換の追加実態調査」の結果を発表した。現在、民間住宅ローンを借り入れており、平成27年11月~平成28年3月までに借り換え※をした全国の20~70歳未満(学生、無職は除く)を対象として、平成28年6~7月にインターネットによるアンケート調査を行い、259人の回答を得たもの。
※居住用の民間住宅ローンの借り換え(フラット35を含む)
住宅ローンの金利タイプには、「変動型」「固定期間選択型」「全期間固定型」の3つがある。それぞれの金利タイプについて、詳しくは、当サイト「不動産基礎知識:買うときに知っておきたいこと:7-1 住宅ローンの種類」を参照のこと。
借り換え前後の金利タイプごとの構成比を見ると、「全期間固定型」では借り換え前が16.2%・借り換え後が12.9%、「固定期間選択型」では借り換え前が55.4%・借り換え後が53.8%、「変動型」では借り換え前が28.3%・借り換え後が33.3%だった。借り換え後に「固定期間選択型」となったもののうち、当初の金利が固定される期間別に見ると、「固定期間が長いものが選ばれる割合は特に高いわけでなく、固定期間『3年』や固定期間『5年』など、比較的短い固定期間の住宅ローンも選ばれている」という。
借り換え前後の金利タイプの変化の組み合わせでは、「固定期間選択型から固定期間選択型」が最も多く、全体の41.2%を占め(図1)、次いで「変動型から変動型」(17.9%)、「固定期間選択型から変動型」(11.2%)の順となった。
※住宅金融支援機構 「2015年度 民間住宅ローン借換の追加実態調査」
借り換えまでの経過期間を借り換え前の金利タイプ別に見ると、「全期間固定型」(39人)、「固定期間選択型」(133人)、「変動型」(68人)の全てのタイプで「5年以下」が最も多く(図2)、「比較的早期の借り換えが最も多い」結果となった。
借り換えによって金利が低下した人は全体の82.6%(「0.2%以下低下」15.1%、「0.2%超0.5%以下低下」17.4%、「0.5%超1.0%以下低下」21.6%、「1.0%超2.0%以下低下」20.8%、「2.0%超低下」7.7%)で、金利が上昇した人は5.4%だった。
借り換えによって返済期間が短期化した人は全体の65.6%(「5年以下短期化」31.3%、「5年超10年以下短期化」20.1%、「10年超15年以下短期化」7.3%、「15年超短期化」6.9%)だった。また、借り換えによって毎月の返済額が減少した人は66.0%(「5,000円以下減少」15.8%、「5,000円超1万円以下減少」21.2%、「1万円超2万円以下減少」15.1%、「2万円超減少」13.9%)となった。
※住宅金融支援機構 「2015年度 民間住宅ローン借換の追加実態調査」