トップ>不動産トピックス>孫と近居していない祖父母の約7割が、孫との距離は「今よりも近い距離のほうが良い」
(独)都市再生機構はこのたび、「祖父母に聞く 育孫に関する調査」の結果を発表した。平成28年6月3~7日に、「孫の親世帯と自動車や電車等で1時間以内の距離に近居しており、0歳から小学校3年生までの孫を持つ全国の55~80歳の男女」(近居:500人)と、「孫の親世帯と近居していない、0歳から小学校3年生までの孫を持つ全国の55~80歳の男女」(非近居:432人)を対象として、インターネット調査を実施したもの。
孫とどれくらいの頻度で会っているかを聞いたところ、平均は、近居している祖父母では月に4.8回(1週間に約1回)、近居していない祖父母では月に0.4回(2ヶ月に約1回)となり、「近居していない祖父母のうち52.6%は1年に約1~2回程度」であることも分かった。孫とどれくらいの頻度で会いたいかも聞いたところ、平均は、近居している祖父母では月に5.3回、近居していない祖父母では月に1.6回となり、「近居している祖父母もそうでない祖父母も理想が現状の頻度を上回り、孫にもっと会いたいと感じている」結果となった。
孫との距離については、「今の距離で良い」が52.0%、「今よりも近い距離のほうが良い」が46.9%、「今よりも遠い距離のほうが良い」が1.1%だった。近居している祖父母(孫の家までかかる時間は平均30分)では、「今の距離で良い」(71.8%)が「今よりも近い距離のほうが良い」(26.6%)を上回ったが(図1)、近居していない祖父母(同3時間18分)では「今よりも近い距離のほうが良い」(70.4%)が「今の距離で良い」(29.2%)を上回り、「近居していない祖父母の多くは孫のいる子世帯との近居を望んでいると言えそうだ」と同機構では見ている。
※(独)都市再生機構 「祖父母に聞く 育孫に関する調査」より抜粋
孫とのコミュニケーションや接し方についてどのように考えているかを複数回答で聞いたところ、「孫にとって祖父母が近い距離で住んでいることは良い事だと思う」(91.2%)、「自分は孫とはうまくコミュニケーションできているほうだと思う」(83.6%)、「孫と接することは、自分の若返りにつながると思う」(76.2%)といった回答が多く(図2)、同機構では「育孫についてポジティブな捉え方をしている祖父母が多いことが分かる」としている。
一方で「孫と接していて、体力面で『キツイ』と感じることが多い」(54.9%)や「学校や園への送り迎えは正直、大変である」(53.3%)といった回答も半数以上を占めており、「祖父母の半数以上は育孫において体力の衰えを感じているようだ」と同機構では見ている。
※(独)都市再生機構 「祖父母に聞く 育孫に関する調査」