トップ>不動産トピックス>東京23区在住者、「都心プチ脱出を考えたことがある」が約5割。理由は「自然環境を考えて」
MID都市開発(株)はこのたび、「『都心プチ脱出』に関する意識調査」の結果を発表した。「都心を離れ、かつ通勤可能なエリアへの居住(都心プチ脱出)」について、平成27年10月15~16日に、東京23区在住の働いている男女を対象としてインターネット調査を実施し、1,030人(20代・30代・40代・50代・60代以上それぞれ男女103人ずつ)の有効回答を得たもの。
東京23区を脱出して郊外に住みたいと考えたことはあるかどうかを単一回答で聞いたところ、全体では「ある」が52.0%、「ない」が48.0%となった(図1)。年代別に見ると、「20代を先頭に若い世代ほど多い傾向」にあり、20代・30代・40代では約6割が「ある」と回答した。
「ある」と回答した536人に対して、東京(23区)を脱出して郊外に住みたいと考えた理由を単一回答で聞いたところ、最も多いのは「自然環境を考えて」(30.0%)で(図2)、次いで「都会の生活に疲れて」(19.8%)、「住居の費用を考えて」(14.2%)の順となった。
※MID都市開発(株) 「『都心プチ脱出』に関する意識調査」
東京(23区)脱出に興味のある人に、都心からの通勤圏(50km圏内)※の「佐倉・成田エリア」「柏・流山エリア」「越谷・春日部エリア」「所沢・狭山エリア」「高尾・八王子エリア」「湘南・鎌倉エリア」と「その他」の計7つのうち、東京23区を脱出して住むならどこのエリアかを聞いたところ、最も多かったのは「湘南・鎌倉エリア」(52.2%)で、2位以下の「高尾・八王子エリア」(15.3%)、「所沢・狭山エリア」(6.2%)、「柏・流山エリア」(5.4%)、「佐倉・成田エリア」(5.4%)、「越谷・春日部エリア」(5.0%)を大きく引き離す結果となった。それぞれのエリアを選んだ理由は、「湘南・鎌倉エリア」では「海が近い」(45.4%)、「趣味・ライフスタイルとあっている」(21.8%)、「エリアのブランド力が高い」(12.5%)など、「高尾・八王子エリア」では「山が近い」(37.8%)、「趣味・ライフスタイルとあっている」(23.2%)、「通勤時間がちょうどよい」(12.2%)など、「所沢・狭山エリア」では「趣味・ライフスタイルとあっている」(21.2%)、「山が近い」(18.2%)、「住宅購入費用がちょうどよい」(12.1%)などで、同社では「各エリアを選んだ理由には『海が近い』『山が近い』が最上位に入る傾向があり、自然環境を重視している人が多いのが特徴」としており、また、「『趣味・ライフスタイルとあう』も上位となっており、自然環境豊かなエリアで自分らしいライフスタイルを実現したいという事を多くの人が望んでいることが分かる」と見ている。
※「都心プチ脱出」の観点から、政令指定都市等を除外した、都心から50km圏内で東西南北の代表的なエリアを指定